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フリーランスの急な資金繰りは、放置すると取引先への支払い遅延や信用低下につながりかねません。銀行融資では審査に1〜2週間かかるため、今すぐ現金が必要なときには間に合わないのが現実です。
そこで検討したいのがファクタリングですが、「請求書のみで申し込めないか」と考える方も多いでしょう。実は、請求書を含めて書類2〜3点で対応してくれる会社は複数あります。
本記事では、フリーランス向けに請求書のみに近く、必要書類が少なく済むファクタリング会社10社を厳選してご紹介します。手数料・入金スピード・審査基準を徹底比較し、リスクを回避できる会社選びのポイントを見ていきましょう。
フリーランス向け請求書のみに近いファクタリング会社10選

| ファクタリング会社 | 請求書のみ? | 入金速度 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| QuQuMo | 請求書・本人確認書類・入出金明細 | 最短2時間 | 1%〜14.8% |
| ベストファクター | 請求書・本人確認書類・通帳 | 最短1時間 | 2%〜 |
| KKT | 請求書・身分証明書・通帳コピー | 最短15分 | 1%〜 |
| えんナビ | 請求書・通帳コピー | 最短1日 | 5%〜 |
| labol | 請求書・本人確認書類・取引エビデンス | 最短30分 | 10%(固定) |
| ペイトナー | 請求書・本人確認書類・入出金明細 | 最短10分 | 10%(固定) |
| ビートレーディング | 請求書・通帳コピー | 最短30分 | 2%〜12% |
| 日本中小企業金融サポート機構 | 入出金履歴・売掛金資料 | 最短3時間 | 1.5%〜10% |
| FREENANCE | 請求書・本人確認書類・通帳コピー | 最短即日 | 3%〜10% |
| みんなのファクタリング | 請求書・本人確認書類・通帳コピー | 最短60分 | 7%〜15% |
手数料や入金速度はファクタリング会社によって大きく異なります。上記の比較表で全体像を把握したうえで、気になる会社の詳細をチェックしてください。
QuQuMo

| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・入出金明細 |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| 手数料 | 1%〜14.8% |
| 買取限度額 | 下限なし〜上限なし |
| 取り扱い | 2社間 |
| オンライン対応 | 完全対応 |
QuQuMoの最大の強みは、手数料1%〜の業界最低水準にあります。一般的なファクタリング会社が5%〜10%の手数料を設定するなか、コストを大幅に抑えられる点はフリーランスにとって大きなメリットといえるでしょう。
同社サービスは申し込みから入金まで完全オンラインで完結するため、来店の必要がありません。クラウドサインを活用した電子契約により、最短2時間での入金を実現しています。さらに買取金額に上限がないため、少額から大型案件まで幅広く対応できます。
手数料の差は利益に直結します。少しでもコストを抑えたい方は、公式サイトから無料見積もりを取ってみてください。
ベストファクター

| 必要書類 | 本人確認書類・通帳(WEB通帳可)・請求書 |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短1時間 |
| 手数料 | 2%〜 |
| 買取限度額 | 30万円〜1億円 |
| 取り扱い | 2社間・3社間 |
| オンライン対応 | 審査はオンライン可(契約時面談必要) |
ベストファクターは、買取率87.8%(2025年11月実績)の高さで知られるファクタリング会社です。
2社間・3社間の両方に対応しており、状況に応じて選べます。手数料を抑えたいなら3社間、売掛先に知られたくないなら2社間と使い分けられる点が強みです。
他社で断られた経験があっても諦める必要はありません。まずは公式サイトから相談してみてください。
KKT

| 必要書類 | 身分証明書・通帳コピー・請求書 |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短15分 |
| 手数料 | 1%〜 |
| 買取限度額 | 下限なし〜上限なし |
| 取り扱い | 2社間(3社間は要相談) |
| オンライン対応 | スマホ完結 |
スマートフォンだけで申し込みから契約まで完結できるファクタリングサービスです。KKTの最大の強みは、スマートフォンだけで申し込みから契約まで完結できるため、PCがなくても問題ありません。
手数料は1%〜と業界最低水準で、入金スピードも最短15分と圧倒的です。買取金額に制限がなく、少額から大型案件まで幅広く対応しています。
移動中や休憩時間でも手続きを進められます。スキマ時間を活用したい方は、公式サイトから見積もりを依頼してみてください。
えんナビ

| 必要書類 | 請求書・通帳コピー3ヶ月分 |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短1日 |
| 手数料 | 5%〜 |
| 買取限度額 | 50万円〜5,000万円 |
| 取り扱い | 2社間・3社間 |
| オンライン対応 | 対応(郵送・電話・メール完結可) |
えんナビの最大の強みは、24時間365日電話相談を受け付けている点です。土日祝日や深夜でも、スタッフが直接対応してくれます。「今すぐ相談したい」「週末に話を聞きたい」といったニーズに応えられます。
必要書類は請求書と通帳コピーの2点のみで、本人確認書類が不要です。赤字決算や税金滞納があっても相談に応じてもらえるため、審査に不安がある方にも向いています。
不安なことがあれば一人で抱え込まず、まずは公式サイトから問い合わせてみてください。
labol

| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・取引エビデンス |
| 対象 | フリーランス・個人事業主 |
| 入金スピード | 最短30分(24時間対応) |
| 手数料 | 10%(固定) |
| 買取限度額 | 1万円〜上限なし(初回は10万円まで) |
| 取り扱い | 2社間 |
| オンライン対応 | 完全対応 |
labol(ラボル)の最大の強みは、24時間365日・土日祝日も即時入金に対応している点です。週末に急な資金需要が発生しても、すぐに現金化できます。
手数料は10%の固定制で、金額による変動がありません。計算がシンプルなため、手取り額を事前に把握できるでしょう。
さらに1万円からの少額利用に対応しており、小規模案件でも気軽に使えます。いざという時に備えて、公式サイトから無料会員登録を済ませておきましょう。
ペイトナー

| 必要書類 | 請求書・本人確認書類・入出金明細 |
| 対象 | フリーランス・個人事業主 |
| 入金スピード | 最短10分 |
| 手数料 | 10%(固定) |
| 買取限度額 | 1万円〜100万円(初回25万円まで) |
| 取り扱い | 2社間 |
| オンライン対応 | 完全対応 |
ペイトナーは、最短10分で入金が完了する圧倒的なスピードが特徴です。AI審査を導入しており、書類提出から審査完了までの時間を大幅に短縮しています。急ぎの資金調達に向いています。
手数料は10%固定で、1万円からの少額利用にも対応しています。手取り額の計算がしやすく、フリーランスの小口案件にも使いやすいサービスといえます。
急な支払いに焦らないために、公式サイトから無料登録を済ませておくと安心です。
ビートレーディング

| 必要書類 | 請求書・通帳コピー2ヶ月分 |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短30分 |
| 手数料 | 2%〜12% |
| 買取限度額 | 下限なし〜上限なし |
| 取り扱い | 2社間・3社間 |
| オンライン対応 | 対応 |
ビートレーディングの最大の強みは、請求書と通帳コピーの2点だけで申し込める手軽さにあります。本人確認書類が不要な点は、他社と比べても珍しい特徴です。
累計取引実績8万社以上、買取総額1,670億円(2025年9月時点)と業界トップクラスの実績を誇ります。2社間・3社間の両方に対応しており、最短30分での入金も可能です。
書類の準備に時間をかけている余裕はないはずです。手元の請求書と通帳だけで申し込める公式サイトをチェックしてみてください。
日本中小企業金融サポート機構

| 必要書類 | 入出金履歴3ヶ月分・売掛金資料 |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短3時間 |
| 手数料 | 1.5%〜10% |
| 買取限度額 | 下限なし〜上限なし |
| 取り扱い | 2社間・3社間 |
| オンライン対応 | 対応(Web・メール・LINE・FAX) |
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営する公的性質を持ったサービスです。関東財務局長および関東経済産業局長から「経営革新等支援機関」の認定も受けています。
申し込みに必要な書類は2点のみ。Web・メール・LINE・FAXから提出方法を選べます。営利目的ではない団体が運営しているため、手数料1.5%〜10%と業界最低水準に抑えられています。
手数料の数%の差が、年間で見れば大きな金額になります。コスト重視の方は公式サイトから相談してみましょう。
FREENANCE

| 必要書類 | 本人確認書類・通帳コピー・請求書 |
| 対象 | フリーランス・個人事業主 |
| 入金スピード | 最短即日 |
| 手数料 | 3%〜10% |
| 買取限度額 | 1万円〜1,000万円 |
| 取り扱い | 2社間 |
| オンライン対応 | 完全対応 |
FREENANCEの最大の強みは、ファクタリング機能に加えて「あんしん補償」(最高5,000万円)が無料で付帯する点です。業務中の事故リスクにも備えられる総合サービスとして、多くのフリーランスに支持されています。
手数料は3%〜10%の範囲で、売掛金額や利用実績によって変動します。プレミアムプランではバーチャルオフィスも付帯しており、事業基盤を総合的にサポートしてくれます。
フリーランスに「もしも」はつきものです。資金調達と補償を同時に備えたい方は、公式サイトから無料登録してみてください。
みんなのファクタリング

| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・通帳コピー |
| 対象 | フリーランス・法人 |
| 入金スピード | 最短60分 |
| 手数料 | 7%〜15% |
| 買取限度額 | 1万円〜300万円(初回は50万円まで) |
| 取り扱い | 2社間 |
| オンライン対応 | 完全対応 |
みんなのファクタリングの最大の強みは、土日祝日も毎日9:00〜18:00まで営業している点です。週末に急な資金需要が発生しても、スタッフによる「有人対応」での即日入金が期待できます。
AI審査を導入しており、最短60分での入金を実現。Webブラウザで本人確認が完結するため、専用アプリのダウンロードも不要です。
週末の資金繰りは予測できません。いざという時に慌てないよう、公式サイトから無料会員登録を済ませておきましょう。
フリーランスはファクタリングを請求書のみで利用できる?

| 必要書類の傾向 | 該当会社 |
|---|---|
| 2点(請求書+通帳) | ビートレーディング、日本中小企業金融サポート機構、えんナビ |
| 3点(上記+本人確認) | QuQuMo、ベストファクター、KKT、ラボル、ペイトナー、FREENANCE、みんなのファクタリング |
請求書だけで利用したいと考えるフリーランスは多いはずです。ここでは、ファクタリング審査の必要書類の実態と背景を整理します。
請求書のみでのファクタリング利用は原則難しい

「請求書1枚だけで利用したい」との声は多いものの、現実的には難しいのが実情です。
ファクタリング会社は売掛債権の存在をつかみ、二重譲渡のリスクを回避しなければなりません。そのため、最低でも本人確認書類や入出金明細の提出を求めるケースがほとんどです。
一方で、必要書類を2点に絞っている会社は複数あります。たとえばビートレーディング、日本中小企業金融サポート機構、えんナビの3社は、請求書と通帳コピーだけで申し込めるファクタリング会社です。他社に比べると、書類準備の手間は最小限で済むでしょう。
フリーランスがファクタリングで最低限必要な書類は3点

| 書類 | 目的 | 取得方法 |
|---|---|---|
| 本人確認書類 | 申込者の身元確認 | 運転免許証・マイナンバーカードなど |
| 請求書 | 売掛債権の存在確認 | 発行済みの請求書を用意 |
| 通帳コピー(入出金明細) | 取引実績・入金履歴の確認 | ネットバンキングの画面でも可 |
多くのファクタリング会社では、上記3点を基本書類として求めています。このほか、初回利用時は開業届や確定申告書を求められるケースもあります。会社によって異なるため、申し込み前に確認してください。
請求書だけでは不十分な理由
ファクタリング会社が請求書以外の書類を求めるのには、明確な理由があります。
第一に、売掛先の支払い能力を確認するためです。請求書だけでは「本当にこの取引先が支払ってくれるか」を判断できませんが、通帳の入金履歴を見れば、過去に問題なく支払いがあったかを確認できます。継続的な取引実績があれば、審査はスムーズに進むでしょう。
加えて、二重譲渡の防止も重要です。悪質な利用者が同じ売掛債権を複数のファクタリング会社に売却するケースが実際に起きています。入出金明細で、すでに他社から入金を受けていないかをチェックしているのです。
本人確認も法的な義務です。マネーロンダリング防止の観点から、金融サービスでは身元確認が求められます。運転免許証やマイナンバーカードの提出は、この要件を満たすために必要です。
これらの理由により、請求書だけではファクタリングを利用できないのが実情なのです。
フリーランスがファクタリングを使うべきタイミング

| タイミング | 具体的な状況 | おすすめの会社 |
|---|---|---|
| 入金サイクルのズレ | 月末締め翌々月払いで資金不足 | QuQuMo、ビートレーディング |
| 大型案件の着手金 | 外注費・仕入れ費用の先払い | ベストファクター、えんナビ |
| 融資審査を待てない | 銀行審査に1〜2週間かかる | ラボル、ペイトナー |
ファクタリングは万能の資金調達手段ではありません。手数料がかかる以上、使いどころを見極める必要があります。
ここでは、ファクタリングの強みを発揮できる3つのタイミングをご紹介します。
入金サイクルと支払いのズレが生じたとき
フリーランスの仕事では、納品から入金まで1〜2ヶ月かかるケースが珍しくありません。月末締め翌々月払いの案件なら、1月に納品しても入金は3月末です。
その間も、外注費や経費の支払いは待ってくれないでしょう。クレジットカードの引き落とし、家賃、通信費といった固定費は毎月発生します。複数の案件を同時に抱えていると、入金前に手元資金が尽きるリスクが高まります。
このタイミングでファクタリングを活用すれば、売掛金を前倒しで現金化できます。入金サイクルのズレを埋める「つなぎ資金」として有効です。
大型案件の着手金が必要なとき
新規の大型案件を受注した際、外注費や仕入れ費用を先に支払う必要が出てくることがあります。Web制作なら外部デザイナーへの発注費、動画制作なら機材レンタル費や撮影スタッフの人件費といった初期投資がかさみます。
クライアントからの入金を待っていては、案件に着手できません。せっかくのビジネスチャンスを逃すことになります。
この状況では、既存の売掛金をファクタリングで資金化し、新規案件の初期費用に充てる選択が有効です。手数料を払っても、大型案件の利益で十分に回収できるなら、積極的に活用すべきでしょう。
融資審査を待つ時間がないとき
銀行融資は金利が低い反面、審査に時間がかかります。書類準備から審査完了まで1〜2週間、長ければ1ヶ月以上かかることもあるでしょう。
「来週までに100万円が必要」という状況では、銀行融資は間に合いません。日本政策金融公庫の創業融資も、申し込みから入金まで1ヶ月程度が一般的です。
反対にファクタリングなら最短即日で資金調達できます。急場をしのぎつつ、並行して融資の審査を進める「二段構え」の資金調達も可能です。
フリーランスがファクタリングで失敗する3つのパターン

| 失敗パターン | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 手数料で利益が消えた | 手数料率を確認せず契約 | 利益率と比較して判断 |
| 高い手数料を払った | 1社だけで即決 | 2〜3社から相見積もり |
| 悪徳業者に依頼 | 契約内容を確認しなかった | 償還請求権なしを確認 |
ファクタリングは便利な資金調達手段ですが、使い方を誤ると損失を招きます。以下、よくある3つの失敗パターンをご紹介します。
失敗①|手数料の確認不足で利益が消えた
ファクタリングの手数料は、2社間で5%〜20%程度、3社間で1%〜9%程度が相場です。この幅を理解せずに契約すると、想定外のコストが発生します。
たとえば、50万円の売掛金を手数料15%でファクタリングすると、手取りは42.5万円です。案件の利益が7.5万円以下なら赤字になってしまいます。
「急いでいるから」と手数料を確認せずに契約するのは危険です。申し込み前に必ず手数料率を確認し、案件の利益率と比較してください。手数料を払っても、十分な利益が残るときだけ利用するのが鉄則です。
失敗②|複数社に相見積もりを取らなかった
ファクタリングの手数料は、会社によって大きく異なります。同じ100万円の売掛金でも、A社では12%、B社では6%になることがあるでしょう。この差は単純計算で6万円です。
1社だけで決めてしまうと、より良い条件を逃す可能性が高まります。手数料率は売掛先の信用力や取引実績でも変わるため、見積もりを取らないと正確な比較はできません。
最低でも2〜3社から見積もりを取り、総額でいくらになるかを比較してください。なお、見積もりは無料で取れる会社がほとんどです。
失敗③|契約内容を確認せず悪徳業者に依頼
ファクタリング業界には、悪質な業者も存在します。「償還請求権あり」の契約は、売掛先が支払わなかったときに利用者が返済義務を負うものです。これは実質的な貸付に該当し、貸金業登録がなければ違法となります。
「審査なし」「即日100%買取」といったうまい話には、必ず裏があります。契約前に必ず「償還請求権なし(ノンリコース)」であることを確認してください。契約書をよく読み、不明点があれば事前に質問しましょう。
請求書ファクタリング契約前のチェックリスト

| 確認項目 | チェック内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| 手数料率 | 相場の範囲内か(2社間5〜20%、3社間1〜9%程度) | |
| 償還請求権 | 「なし(ノンリコース)」と明記されているか | |
| 運営会社情報 | 所在地・代表者名・設立年が公開されているか | |
| 契約書の内容 | 手数料・入金日・支払い条件が明記されているか | |
| 追加費用 | 事務手数料・登記費用など別途発生する費用はないか | |
| 口コミ・評判 | 実際の利用者の声を確認したか | |
| 分割返済の有無 | 分割返済を求められていないか(求められたら違法業者) |
ファクタリングの契約前に確認すべき項目を一覧にまとめました。これから見積もりを取ったり比較したり際の参考にしてください。
手数料は「総額」で比較する
ファクタリング会社によっては、基本手数料とは別に追加費用を請求するケースがあります。「手数料5%」と謳っていても、諸費用を含めれば実質10%を超えることも珍しくありません。
追加で請求されるのは、事務手数料(1〜3万円程度)、債権譲渡登記費用(5〜10万円程度)、振込手数料(数百円)といった費用です。3社間ファクタリングで売掛先への通知を代行するなら、大抵は別途費用がかかります。
見積もりを取る際は「総額でいくら手元に残るか」を必ず確認してください。複数社を比較するときも、手数料率ではなく手取り額で判断しましょう。
償還請求権の有無を必ず確認
償還請求権とは、売掛先が支払わないときに利用者が代わりに支払う義務のことです。先述のように、この条件がある契約は、実質的に「売買」ではなく「担保付き貸付」に近くなります。
契約書に「償還請求権あり」と記載されていたり、「売掛先が支払わない場合は買い戻していただきます」といった条項があると危険です。署名・捺印する前に、この点が明確かを確認してください。
運営会社の実績と口コミをチェック
初めて利用するファクタリング会社は、事前に情報を調べておくことが大切です。公式サイトに会社概要が詳しく掲載されているか、代表者名や所在地が明記されているかを確認してください。
設立年数や累計取引実績もポイントです。たとえば、ビートレーディングの「累計8万社以上」、日本中小企業金融サポート機構の「経営革新等支援機関認定」といった客観的な実績を持つ会社は信頼性が高いといえます。
それに加え、口コミサイトやSNSで実際の利用者の声を探してみてください。「対応が早かった」「手数料が想定通りだった」といったポジティブなレビューが多い会社を選びたいところです。
フリーランスの確定申告|ファクタリング手数料の仕訳処理

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 経費計上 | 可(事業に関連する費用として認められる) |
| 勘定科目 | 売上債権売却損/支払手数料/雑損失 |
| 消費税 | 非課税(金銭債権の譲受対価) |
ファクタリングの手数料は原則、経費として計上できます。確定申告に向けて、仕訳方法と消費税の扱いを整理します。
ファクタリング手数料は経費になる?
ファクタリング手数料は、事業に関連する費用として経費計上できます。これは売掛金の回収を早めるために支払ったコストであり、事業運営に必要な支出と認められているためです。
勘定科目は「売上債権売却損」にするのが一般的で、債権を額面より低い金額で売却したことを証明できます。「支払手数料」や「雑損失」でも税務上は問題ありませんが、継続して同じ科目を使うようにしてください。
手数料の領収書や契約書は、税務調査に備えて保管しておきましょう。
仕訳の具体例|売掛金と手数料の処理
| タイミング | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| ファクタリング実行時 | 普通預金 | 900,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
| 売上債権売却損 | 100,000円 |
上記は100万円の売掛金を手数料10%でファクタリングしたときの仕訳例です。
この場合、入金額90万円は「普通預金」に計上し、手数料10万円は「売上債権売却損」として処理します。売掛金100万円は貸方で消し込む形です。
なお、3社間ファクタリングでは売掛先への通知タイミングで処理が分かれます。不明点があれば、税理士に確認するとよいでしょう。
確定申告時の注意点|消費税の扱い
ファクタリング手数料は「非課税取引」に分類されます。消費税法上、金銭債権の譲渡は非課税と定められているため、手数料に消費税はかかりません。
仮に、見積書に「手数料10万円(税込)」と記載されていても、これは消費税を含んだ金額ではなく、総額表示です。課税事業者なら、仕入税額控除の対象にならない点に注意してください。
ただし、事務手数料や出張手数料といった役務提供の費用は課税対象となります。見積書の内訳を確認し、非課税の手数料と課税対象の費用を区分して処理してください。
請求書ファクタリングは違法?フリーランスの注意点
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| ファクタリング自体 | 合法(債権譲渡として民法上認められている) |
| 金融庁の見解 | 貸金業法の対象外(売掛金の売買取引) |
| 違法となるケース | 償還請求権あり・分割返済ありの契約 |
ここからは、ファクタリングの合法性と、フリーランスの利用時に注意すべきポイントを解説します。
ファクタリング自体は合法
ファクタリングは、法的には「債権の売買(債権譲渡)」に分類されます。民法上も認められた取引であり、違法性はありません。
金融庁も企業間の売掛金ファクタリングについて、貸金業法の対象外であるとの見解を示しています。また、経済産業省や中小企業庁は、事業者の資金調達手段としてファクタリングの活用を推奨しています。
経済産業省中小企業庁では、中小企業者が不動産担保に過度に依存せずに資金調達ができるよう、売掛債権担保融資保証制度を創設し、普及を進めています。売掛債権担保融資保証制度は、売掛債権を担保とした中小企業者の借入について信用保証協会が保証を行うものです。
経済産業省中小企業庁「売掛債権の利用促進について」
同時に金融庁は「売主が債権を買い戻す必要があるとき」や「売主自身の資金により支払いが必要なとき」は、そのファクタリングサービスは「貸金業に該当する可能性がある」と注意喚起しています。契約内容を必ず確認してください。
請求書の偽造・二重譲渡は詐欺罪
ファクタリング自体は合法ですが、利用者側の不正行為は重大な犯罪です。軽い気持ちで行うと、取り返しのつかない結果を招きます。
存在しない売掛金を偽造した請求書で申し込む行為は、詐欺罪(刑法246条)に該当し、法定刑は10年以下の懲役です。
「バレないだろう」と思っても、ファクタリング会社が売掛先に確認を取ることがあります。ほとんど場合で発覚するため、請求書の偽造は絶対にやめてください。
また、同じ売掛債権を複数のファクタリング会社に売却する「二重譲渡」も詐欺罪に該当します。2020年の民法改正で債権譲渡登記制度が整備され、二重譲渡はほぼ確実に発覚するようになりました。
これらの行為は、刑事罰の対象となるだけでなく、民事上の損害賠償責任も発生します。ファクタリング会社から被害額の全額返還と遅延損害金を請求されるため注意してください。
フリーランス向け請求書ファクタリングのよくある質問
最後に、フリーランス向けの請求書ファクタリングに関する質問・回答をまとめました。
Q1. 通帳なしでも利用できますか?
通帳(入出金明細)の提出は必須です。
ただし、紙の通帳がなくても問題ありません。ネットバンキングの取引履歴画面をスクリーンショットで提出すれば、多くの会社で受け付けてもらえます。基本的には直近2〜3ヶ月分の入出金履歴を用意してください。
Q2. 売掛先が個人でも利用できますか?
売掛先が法人なら問題なく利用できますが、個人が売掛先のときは対応していない会社が多いです。個人の支払い能力は法人より判断が難しく、リスクが高いと見なされます。
Q3. 土日でも入金されますか?
土日祝日の入金に対応している会社は限られます。銀行の振込システムが平日しか稼働しないため、独自の入金システムを持つ必要があるからです。
Q4. 開業直後でも利用できますか?
開業直後でも利用できる会社は複数あります。ファクタリングは「申込者の信用力」ではなく「売掛先の信用力」を重視する審査を行うため、事業年数はあまり問われません。
ただし、売掛金の取引実績は確認されます。最低1件以上の請求書と、その売掛先からの過去の入金履歴があれば申し込み可能です。
Q5. 審査に落ちたらどうすればいい?
1社で審査に落ちても、諦める必要はありません。審査基準は会社によって異なるため、他社では通過する可能性があります。
審査落ちの主な原因は「売掛先の信用力不足」「取引実績の少なさ」「売掛金の金額が小さすぎる」などです。売掛先の信用力に問題があるなら、別の売掛金で再申し込みしてみましょう。
Q6. 手数料の相場はいくらですか?
2社間ファクタリングは5%〜20%程度、3社間ファクタリングは1%〜9%程度が相場です。同じ会社でも、売掛金額や売掛先の信用力、利用実績によって手数料は変動します。
一般的に、売掛金額が大きいほど手数料率は下がります。100万円以上の売掛金なら5%〜10%程度、50万円以下の少額なら10%〜15%程度が目安です。2回目以降の利用で手数料が下がる会社も多いため、継続利用を検討してください。
Q7. 少額(1万円〜)でも利用できますか?
1万円から利用できる会社は、labol・ペイトナー・みんなのファクタリング・FREENANCEなどがあります。QuQuMoは下限設定がなく、少額でも対応可能です。
Q8. 確定申告書なしでも利用できますか?
初回利用時は確定申告書の提出を求められるケースが多いですが、開業1年未満で確定申告をしていないなら開業届で代用できる会社があります。
たとえば、labol・ペイトナー・KKTなどは、開業届があれば確定申告書なしでも申し込みを受け付けています。開業したばかりのフリーランスは、これらの会社から検討してみてください。
まとめ:フリーランスもファクタリングを活用する時代に
フリーランスにとって、ファクタリングは「売掛金を前倒しで受け取れる」貴重な資金調達手段です。銀行融資のように審査に何週間も待つ必要はなく、最短即日で資金化できます。請求書と通帳コピーの2点だけで申し込める会社もあり、書類準備の手間も最小限で済むでしょう。
本記事でご紹介した10社は、いずれも実績と信頼性を兼ね備えたファクタリング会社です。まずは気になる2〜3社に無料見積もりを依頼し、条件面を比較してみてください。




