個人事業主におすすめの注文書ファクタリング会社5選

個人事業主におすすめの注文書ファクタリング会社5選

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受注直後の資金不足は、個人事業主にとって避けられない課題です。従来は請求書が発行されるまで資金調達ができず、その間に必要な前払い費用は自己資金で賄うしかありません。

しかし近年、注文書の段階で資金化できる「注文書ファクタリング」というサービスが登場しました。請求書ファクタリングよりも早期に資金を確保できるため、受注から納期までの資金繰り改善に大きく役立ちます。

本記事では、注文書ファクタリングに対応しているファクタリングサービスの中から、個人事業主に対応した企業5社を厳選しました。合わせて従来の請求書ファクタリング10社もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

【注文書対応】個人事業主におすすめのファクタリングサービス5選

【注文書対応】個人事業主におすすめのファクタリングサービス5選

注文書ファクタリングに対応しているファクタリングサービスは、業界全体でも数が限られています。ここでは、個人事業主が利用できるファクタリングサービス5選をご紹介します。

トップ・マネジメント

トップ・マネジメント

【公式】トップ・マネジメント

注文書対応◎ 対応(注文書・見積書・発注書)
手数料2社間: 3.5〜12.5%
3社間: 0.5〜3.5%
入金時間最短即日
対応額少額〜最大3億円
個人事業主対応
契約形態2社間・3社間

注文書・見積書・発注書ファクタリングに対応しており、請求書発行前の段階から資金調達ができるファクタリングサービスです。2020年の民法改正で将来債権譲渡が明文化されたことを受け、案件着手前・着手直後でも「みなしの売掛金」として資金化できる画期的なサービスを提供しています。

個人事業主の方には独自サービスの「電ふぁく」がおすすめです。これはバーチャル口座を使った2.5社間ファクタリングで、取引先に知られずに資金化でき、3社間ファクタリング並みの低手数料で使える仕組みです。

独自の審査基準を持つため、赤字決算や税金滞納中の方も利用可能。資金調達をお考えの方は、まずは無料見積もりを取って最適なプランを確認してみましょう。

JTC

JTC

【公式】JTC

注文書対応◎ 対応(注文書買取対応)
手数料1.2%〜10%
入金時間最短即日
対応額100万円〜
個人事業主対応
契約形態2社間・3社間

2009年創業で、累計4万5,000件以上の実績を持つファクタリング会社です。注文書ファクタリングに対応しており、将来債権譲渡やPOファイナンスの形で発注段階からの資金調達が可能。請求書発行前の資金ニーズにも柔軟に応えられる体制を整えています。

個人事業主も利用可能で、3社間契約で使われることが多いです。取引先の承諾が得られる関係性がある場合は、業界最安水準の手数料で資金調達できます。その手数料は2社間で1.5%〜10.0%、3社間で1.2%〜10.0%と低水準です。

「24時間365日対応」をうたうファクタリング会社は複数ありますが、審査から入金まで本当に24時間対応しているのはJTCだけです。土日祝日や夜間早朝でも対応しており、最短即日での入金を可能としています

初回取引時には面談が必須となりますが、2回目以降は非対面での取引が可能です。継続利用で手数料が下がる仕組みもあり、長期的に利用するほどお得です。

注文書段階での資金調達をお考えの方は、まずは見積もりを取ることからはじめてください。

ペイブリッジ

ペイブリッジ

【公式】ペイブリッジ

注文書対応◎ 対応(見積書・注文書・発注書・受注書)
手数料0.5%〜12.5%
入金時間最短3分審査、最短2時間入金
個人事業主対応
契約形態2社間・3社間

トップ・マネジメント傘下のファクタリングサービスです。業界専門スタッフによる審査のため、最短3分で審査結果、最短2時間での入金を実現。手数料も0.5%~12.5%と業界最安水準です。

個人事業主にとってのメリットは、広告・IT業界に特化した専門知識を持つスタッフが対応してくれる点です。業界特有の商慣習や取引形態を理解した上で、柔軟に審査してくれます。見積書・注文書・発注書・受注書のいずれでも対応でき、請求書が発行されていない段階から資金化できるのも特徴です。

審査から買取まで完全オンラインで完結し、即日面談・買取も可能。Web制作会社やシステム開発を営む個人事業主、広告代理店業務をおこなうフリーランスなど、IT・広告業界で活動する方に最適なファクタリングサービスです。

ビートレーディング

ビートレーディング

【公式】ビートレーディング

注文書対応◎ 対応(請求書・注文書両対応)
手数料2社間: 4〜12%
3社間: 2〜9%
入金時間最短30分審査、最短2時間入金
対応額下限なし〜上限なし
個人事業主対応◎(個人事業主対応)
契約形態2社間・3社間

ビートレーディングは注文書ファクタリングに対応しており、業界に先立ってこのサービスを開始した先駆企業です。日本経済新聞の金融経済面トップでも紹介された実績があり、請求書だけでなく注文書の段階でも資金調達が可能。6ヶ月先の注文書も買取対象で、仕事の着手前に必要な資材費や人件費を用意できます。

もちろん、個人事業主やフリーランスの方も利用可能です。買取金額に下限・上限を設けていないため、少額の売掛金が多い事業主も安心。手数料は4%〜12%と比較的安めに設定されており、手数料負担を抑えながら資金調達ができます。

また、2024年6月にリリースした会員サイトを活用すれば、書類をアップロードするだけで審査申し込みが完了。審査時間は最短10分とさらにスピーディーになりました。オンライン完結も可能なため、最短2時間での資金化を実現できます。

急ぎの資金調達が必要な方は、公式サイトから査定を依頼してみてください。

ウィット(WIT)

ウィット

【公式】ウィット

注文書対応◎ 対応(請求書・注文書両対応)
手数料2〜15%
入金時間最短2時間(審査30分)
対応額下限なし〜1億円
個人事業主対応◎(個人事業主対応)
契約形態2社間・3社間

「開業届を出していないし、まだ確定申告もしていない。でも今すぐ資金が必要」こんな状況にある個人事業主におすすめなのが、ウィットです。請求書と通帳コピーだけあれば審査を受けられるため、書類不足でも資金調達できます。

請求書と注文書の両方に対応し、最短2時間で現金化できるスピード感も魅力。審査結果は30分で出るため、待機時間も短くて済みます。

【請求書専門】個人事業主におすすめのファクタリングサービス10選

【請求書専門】個人事業主におすすめのファクタリングサービス10選

注文書ファクタリングには対応していませんが、請求書発行後すぐに資金化できる優良サービスを10社ご紹介します。最短即日入金、手数料1%〜、24時間対応など、個人事業主に最適なサービスを厳選しました。

ラボル

ラボル

【公式】ラボル

注文書対応× 非対応(請求書のみ)
手数料一律10%
入金時間最短30分
対応額1万円〜上限なし
個人事業主対応◎(フリーランス特化)
契約形態2社間

ラボルは、フリーランス・個人事業主に特化した即日払いサービスです。24時間365日対応でAI審査・入金ともに休日・夜間でも稼働しており、急な資金需要に最も強い味方となります。東証プライム上場企業のセレスグループが運営しているため、信頼性も高く安心です。

手数料は一律10%と明確で、計算がしやすく予想外のコスト負担がありません。金額に関わらず同じ手数料率のため、資金調達コストを事前に正確に把握できます。

買取金額は1万円から上限なしで対応しており、少額の緊急資金需要に最適です。従業員への給与があと5万円足りない、仕入れ代金が10万円不足といった小規模な資金ニーズにも柔軟に応じられます。

登録手続きが非常に簡単で、本格的な契約書類は不要です。簡単な会員登録だけで利用を開始でき、最短30分での入金を実現しています。

土日祝日や深夜でも申し込みから入金まで対応しているため、急な支払いが発生してもすぐに対処できます。まずは無料会員登録を済ませて、いつでも使える資金調達の選択肢を確保しておきましょう。

えんナビ

えんナビ

【公式】えんナビ

注文書対応× 非対応(請求書のみ)
手数料0.5%〜
入金時間最短2時間
対応額50万円〜上限なし
個人事業主対応◎(24時間365日対応)
契約形態2社間・3社間

えんナビは「中小企業ファクタリングの最後の砦」として知られ、審査通過率97%以上を誇るファクタリングサービスです。個人事業主の方も利用でき、24時間365日対応という業界屈指のサービス体制を整えています。

土日祝日を含む24時間の入金対応を行っており、他社では対応していない夜間や週末でも資金調達が可能。時間を気にせず申し込めるため、急な資金需要にも柔軟に対応できます。

必要書類は請求書と通帳コピー3か月分のみで、ほかのファクタリング会社と比較しても最少の書類数で手続きを進められます。50万円から対応しており、少額・小口で利用したい個人事業主にとって使いやすいサービスです。

資金調達をお考えの方は、まずは公式サイトから問い合わせて条件を確認してみましょう。

ジャパンマネジメント

ジャパンマネジメント

【公式】ジャパンマネジメント

手数料2社間: 10%〜20%
3社間: 3%〜10%
入金時間最短即日
対応額30万円〜5,000万円
個人事業主対応◎(個人事業主対応)
契約形態2社間・3社間

ジャパンマネジメントは、最低買取額20万円からの少額対応が可能なため、事業規模が小さい個人事業主でも気軽に利用できます。多くのファクタリング会社が数百万円以上の債権を対象としているのに対し、同社の少額対応は個人事業主にとって大きな利点になります。

審査から入金までが最短即日で対応しており、給与支払いや予期せぬ出費にも迅速に対応できるのが強みです。手数料は1%~と業界でも低水準のため、資金調達にかかるコストを最小限に抑えられます。赤字決算や税金滞納の状態でも利用できる柔軟な審査も、個人事業主にとって心強い要素です。

また、医療報酬債権や介護報酬債権にも対応しており、診療所や介護事業所を営む個人事業主の選択肢が広がります。資金繰りに悩んでいる方は、公式サイトから審査に申し込んでみてください。

KKT株式会社

KKT

【公式】KKT

手数料1%〜
入金時間最短1時間(査定)、最短15分(入金)
対応額下限なし〜上限なし
個人事業主対応◎(少額・スピード特化)
契約形態2社間

オンライン完結型で業界最速レベルの資金化を実現するKKT株式会社は、審査最短30分、入金最短2時間という特徴を持ちます。手数料も1%~と業界最安水準のため、資金調達にかかるコストを最小限に抑えられます。

20万円からの少額対応が可能で、小規模事業者の細かな資金ニーズに対応。債権譲渡登記の留保も可能であり、将来的な銀行融資への影響を最小限に抑えられるのが利点です。

実際の資金調達額や手数料がいくらになるのかは、見積もりで確認できます。事業規模に合わせた金額感が見えるため、今すぐ公式サイトで見積もりを取ってください。

MSFJ

MSFJ

【公式】MSFJ

手数料1.8%〜(個人事業主プラン3.8%〜9.8%)
入金時間最短1時間
対応額30万円〜5,000万円
個人事業主対応◎(専用プランあり)
契約形態2社間・3社間

事業形態に応じて4つの専門プランを展開しているファクタリングサービスです。法人専門、個人事業主専門、フリーランス専門、乗り換え専門という区分により、それぞれの状況に最適化されたサービスを受けられます。

手数料は業界内でも低水準の1.8%から設定されており、個人事業主プランでは3.8〜9.8%で利用可能。買取金額は30万円〜5,000万円の範囲で対応しています。

対面不要でオンライン契約に対応しており、クラウド契約システムやオンライン審査体制により最短1時間で資金調達ができます。特に建築・建設業界での実績が豊富で、スピーディーな現金化に定評のあるサービスです。まずはWeb申込で条件を確認してみましょう。

株式会社No.1

株式会社No1

【公式】株式会社No.1

手数料1%〜
入金時間最短30分
対応額50万円〜5,000万円
個人事業主対応◎(個人事業主対応)
契約形態2社間・3社間

手数料1%〜という業界最低水準、そして最短30分での入金を実現しているファクタリング会社です。個人事業主の方も安心して利用でき、50万円から5,000万円まで対応しているため、中規模から大規模な資金調達ニーズにも応えられます。

オンライン完結で全国どこからでも利用でき、平日9:00〜19:00の営業時間内であれば迅速な対応が期待できるでしょう。来店不要で自宅やオフィスから申し込みができるため、忙しい個人事業主の方でも利用しやすいサービスです。

手数料や入金スピードを比較検討したい方は、まずはWeb申込で詳しい条件を確認してください。

ベストファクター

ベストファクター

【公式】ベストファクター

手数料2%〜20%
入金時間最短1時間
対応額10万円〜1,000万円
個人事業主対応◎(個人事業主特化)
契約形態2社間・3社間

ベストファクターは個人事業主に特化したサービス展開で、審査通過率92.25%という業界最高水準の実績を持つファクタリング会社です。小規模事業者でも安心して利用でき、他社で断られた案件でも前向きに検討してもらえます。

特別低手数料枠が設定されており、優良債権や継続取引では2%台の手数料も可能です。資金調達コストを大幅に削減できるため、手数料負担を抑えながら継続的に利用できるでしょう。

起業直後で実績が少ない個人事業主でも、将来性を評価して柔軟に対応してくれる点が大きな魅力。買取金額は30万円〜1億円の範囲で対応しており、小口から大口まで幅広いニーズに応えられます。

資金調達をお考えの個人事業主の方は、まずは申込みをして条件を確認してみましょう。

日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構

【公式】日本中小企業金融サポート機構

手数料1.5%〜10%
入金時間最短3時間(審査30分)
対応額1万円〜1億円
個人事業主対応◎(少額対応可能)
契約形態2社間・3社間

関東財務局および関東経済産業局により「経営革新等支援機関」として認定された、一般社団法人による非営利運営機関です。手数料1.5~10%という業界屈指の低料率を実現しています。

1万円からの超少額対応が可能で、個人事業主の細かな資金ニーズに対応。登録料やシステム利用料などの追加費用がかからず、純粋に手数料のみで利用できるのが特徴です。

また、AIを活用した会員向けWebサービス「ファクトル」により、審査最短10分、入金最短40分で資金化できます。ファクタリング以外に金融機関の紹介や在庫買取、事業再生支援にも対応しており、事業運営全般について相談できるのが利点です。

QuQuMo

QuQuMo

【公式】QuQuMo

手数料1%〜14.8%
入金時間最短2時間
対応額1万円〜上限なし
個人事業主対応◎(書類少なめ)
契約形態2社間

QuQuMoは、AIによる自動審査を採用したファクタリングサービスです。人の手を介さない審査システムにより、スピーディーな対応を実現しており、最短2時間で資金調達が可能です。

必要書類は請求書と通帳コピー、本人確認書類の3点のみで、決算書や確定申告書の提出は不要。書類準備の負担が少ないため、個人事業主の方でも気軽に申し込めます。

買取金額は1万円から上限なしで対応しており、少額の売掛金でも利用できます。個人事業主の細かな資金ニーズにも柔軟に応じられる点が大きな魅力です。

完全オンライン完結のため、面談や来店は一切不要です。全国どこからでも24時間いつでも申し込みができ、自宅やオフィスにいながら手続きを完了できます。

資金調達をお考えの方は、まずは無料見積申込で条件を確認してみましょう。

PAYTODAY

PAY TODAY

【公式】PAY TODAY

手数料1%〜9.5%
入金時間最短30分
対応額10万円〜上限なし
個人事業主対応◎(個人事業主特化)
契約形態2社間・3社間

PAYTODAYは「フリーランス・個人事業主が活躍する社会の実現」をミッションに掲げ、個人事業主の資金調達に特化したファクタリングサービスです。累計申込額200億円を突破した実績があり、多くの個人事業主から支持されています。

手数料は1%〜9.5%で、上限が明確に設定されているため、初回利用でも10%を超えることはありません。資金調達コストを事前に把握できる点は、計画的な資金繰りを進めるうえで大きなメリットです。

AI審査を導入しており、最短30分での資金化が可能。人の手を介さないシステムにより、審査のスピードと正確性を両立しています。急な資金需要が発生した際でも、迅速に対応できる体制が整っています。

買取金額は10万円から上限なしで対応しており、小規模案件から大型案件まで柔軟に対応可能です。急ぎの資金調達をお考えの個人事業主の方は、公式サイトから問い合わせて条件を確認してください。

個人事業主の注文書ファクタリングとは?

個人事業主の注文書ファクタリングとは?

注文書ファクタリングとは、発注元企業から受け取った注文書(発注書)をファクタリング会社に売却して、受注段階で資金を調達するサービスです。個人事業主にとっては、仕事が決まった時点で必要な運転資金を確保できる画期的な仕組みといえます。

注文書ファクタリングの仕組み

通常の取引では、受注してから納品まで1〜3か月、さらに請求書発行後の入金まで30〜90日かかります。つまり、受注から入金まで最短2か月、長ければ半年近くかかり、この間の材料費や外注費、人件費はすべて自己資金で立て替えなければなりません。手元資金が不足していれば、せっかくの受注を断らざるを得ない状況に陥ってしまいます。

注文書ファクタリングは、この問題を解決するサービスです。2020年4月施行の民法改正により、将来債権の譲渡が法的に明文化され(民法466条の6)、注文書段階での債権譲渡が正式に認められています。

近時、債権譲渡(譲渡担保)による資金調達が、特に中小企業の資金調達手法として活用されることが期待されている。※例えば、中小企業が自己の有する現在又は将来の売掛債権等を原資として資金調達を行うことがある。

法務省民事局「民法(債権関係)の改正に関する説明資料」

法務省の資料では「中小企業が自己の有する現在又は将来の売掛債権等を原資として資金調達を行う」ことが想定されており、受注時点での資金化が法的に保護されています。

受注した時点で注文書をファクタリング会社に売却すれば、手数料を差し引いた金額が最短即日〜数日で入金されます。すぐに材料の仕入れや外注先への支払いに充てられるため、立て替え負担がなくなります。

その後は通常どおり作業を進めて納品し、発注元から入金があったらファクタリング会社へ送金して取引完了です。手元資金を気にせず材料を仕入れられ、外注先への支払いも滞りなく進められるため、資金繰りの心配から解放され、本来の業務に集中できます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは?徹底解説 2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは?徹底解説

請求書ファクタリングとの違いを比較表で整理

比較項目注文書ファクタリング請求書ファクタリング
資金化タイミング受注時点納品後・請求書発行後
前倒し期間最大6か月1〜3か月
手数料目安5〜20%1〜15%
審査難易度やや厳しい標準
個人事業主対応限定的(5社)多数対応(10社)
対応会社数非常に少ない多数

注文書ファクタリングの最大の特徴は、納品前の受注段階で資金化できる点です。請求書ファクタリングより最大3〜4か月早く資金を調達できるため、材料費や人件費の立て替え負担を大幅に軽減できます。

ただし、まだ業務が完了していない段階での資金化であるため、回収リスクが高く手数料は5〜20%とやや高めです。

先述したように、個人事業主が利用できる会社は限定的です。一方、請求書ファクタリングは10社以上が個人事業主に対応しており、選択肢が豊富にあります。

資金調達を急ぐ場合は注文書ファクタリング、手数料を抑えたい場合は請求書ファクタリングというように、状況に応じて使い分けることをおすすめします。

個人事業主が注文書ファクタリングを使う3つの場面

注文書ファクタリングが最も力を発揮するのは、立て替え資金が大きく必要な場面です。個人事業主が直面しやすい3つのケースを具体的に解説します。

場面1.大口案件受注時の仕入れ資金確保

製造業を営む個人事業主が、大手メーカーから500万円の部品製造を受注したケースを考えてみましょう。材料費200万円と外注加工費100万円を先に支払う必要がありますが、手元資金が不足していればせっかくの大口案件を断らざるを得ません。

注文書ファクタリングで資金を調達すれば、材料を一括仕入れして単価交渉ができ、原価を削減できます。さらに外注先に前払いすることで優先的に加工してもらえるため、納期短縮にもつながります。

場面2.建設業での職人手配・材料費の前払い


建設業では、工事着工から完成まで平均3か月、検収・請求を経て入金までさらに2〜3か月かかります。一人親方が改修工事を受注した場合、職人の人件費と材料費を最長6か月間立て替える必要があります。

注文書ファクタリングなら、受注時点で資金を調達できるため、優秀な職人を確保して工期通りに工事を完成させられます。資金繰りの心配なく、品質の高い施工に専念できるはずです。

場面3.支払いサイトが長い案件の運転資金補填


IT業界の個人事業主が大手企業から年間保守契約を受注した場合、検収後の支払いサイトが60〜90日に設定されることが一般的です。しかし、外注エンジニアへの支払いは月末締め翌月払いが基本のため、2〜3か月の資金ギャップが生じます。

注文書ファクタリングで初回数か月分を資金化すれば、外注費の支払いに充てられます。キャッシュフローを安定させることで、事業を円滑に運営できるでしょう。

【重要】注文書対応の会社が少ない理由と代替手段

【重要】注文書対応の会社が少ない理由と代替手段

注文書ファクタリングに対応する会社が少ない理由は、ファクタリング会社にとってリスクが高い仕組みだからです。

請求書ファクタリングはすでに納品が完了しているため回収可能性が高い一方、注文書ファクタリングは納品前の段階で資金を提供するため、以下のような不確定要素を抱えることになります。

  • 納品不能リスク
  • 発注キャンセルリスク
  • 検収不合格リスク

一つひとつ詳しく見ていきましょう。

1. 納品不能リスク

申込企業が技術不足、人材不足、資材調達の失敗などで納品できない可能性があります。たとえば、建設業なら職人が確保できず工事が進まない、製造業なら材料の仕入れに失敗して製品が作れないといったケースです。納品できなければ代金を回収できず、ファクタリング会社は損失を被ります。

2. 発注キャンセルリスク

注文書や発注書は法的拘束力が弱く、発注企業の都合で一方的にキャンセルされるリスクがあります。特に正式な契約書がない場合、発注元が「不要になった」といえば受注側は対抗できません。この場合、ファクタリング会社も資金を回収できなくなります。

3. 検収不合格リスク

納品しても品質基準を満たさず検収が不合格になるリスクがあります。発注元が「仕様と違う」「品質が低い」と判断すれば代金は支払われず、やり直しや損害賠償が発生する可能性もあります。

これらのリスクを適切に評価・管理できるファクタリング会社は限られているため、注文書対応企業は全国でも少数という状況です。

注文書ファクタリングが使えないときの代替手段

注文書ファクタリングが利用できない場合でも、資金調達の選択肢はいくつか残されています

  1. 請求書発行後すぐに請求書ファクタリングを利用
    納品・検収完了後、請求書を発行したらすぐにファクタリングを申し込めば最短即日で資金化
  2. 24時間365日対応のサービスを事前登録
    ラボル・えんナビなど24時間対応のサービスに事前登録しておけば、緊急時も深夜・早朝に即座に申込み可能
  3. 銀行のビジネスローンと併用
    少額なら銀行のビジネスローンやカードローンで一時的につなぎ、入金後に返済する方法あり

納品・検収完了後、請求書を発行したらすぐにファクタリングを申し込みましょう。通常の支払いサイトが30〜90日であれば、それより1〜3か月早く資金を手にできる計算です。

また、ラボルやえんナビなど24時間対応のサービスに事前登録しておけば、緊急時でも深夜・早朝に即座に申し込めます。特にラボルは簡単な会員登録だけで利用でき、登録自体は無料です。

少額の資金不足であれば、銀行のビジネスローンやカードローンで一時的につなぎ、入金後に返済する方法もあります。ファクタリングより金利が低いケースもあるため、状況に応じて使いわけましょう。

いざという時に慌てないよう、今のうちに複数のサービスに登録を済ませておくことをおすすめします。審査に時間がかかる会社もあるため、余裕があるときに準備しておくと安心です。

個人事業主におすすめの請求書買取サービス20選!即日買取可能! 個人事業主におすすめの請求書買取サービス20選!即日買取可能!

個人事業主の注文書ファクタリングに関するよくある質問

個人事業主の注文書ファクタリングに関するよくある質問

最後に、個人事業主の注文書ファクタリングに関するよくある質問と回答をまとめました。

Q1. 個人事業主でも注文書ファクタリングは利用できますか?

利用可能ですが、対応会社は非常に限られます。現在、個人事業主が利用できる注文書ファクタリング会社は少なく、審査も通常のファクタリングより厳しい傾向にあります。

Q2. 注文書ファクタリングの手数料はどれくらいかかりますか?

注文書ファクタリングの手数料は5〜20%が相場で、請求書ファクタリング(1〜15%)より高めです。納品前の段階で資金化するため回収リスクが高く、手数料も上昇する仕組みになっています。

Q3. どんな書類が必要ですか?

注文書(発注書)、通帳コピー、本人確認書類が基本です。会社によっては取引実績を証明する過去の請求書や、発注元との契約書の提出を求められることもあります。

Q4. 審査は厳しいですか?どんな点が見られますか?

請求書ファクタリングより審査は厳しくなります。発注元の信用力はもちろん、過去の取引実績や納品能力、技術力なども重視され、初回取引の案件は審査に通りにくい傾向があります。

Q5. どんな場面で使うべきですか?

大口案件受注時の仕入れ資金確保や、建設業での職人手配・材料費の前払いなど、立て替え資金が大きく必要な場面で効果的です。受注から入金まで3〜6か月かかる案件では、資金繰りを大幅に改善できます。

Q6. 注文書ファクタリングが使えない時はどうすればいいですか?

請求書ファクタリングで代替できます。納品・検収完了後に請求書を発行し、すぐにファクタリングを申し込めば最短即日で資金化でき、通常より1〜3か月早く資金を手にできます。

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Q7. 開業したばかりでも使えますか?

開業直後の利用は難しいケースが多いです。注文書ファクタリングは取引実績や納品能力を重視するため、過去の実績がない場合は審査に通りにくくなります。

Q8. 赤字決算や税金滞納中でも利用できますか?

利用可能です。ファクタリングは売掛先の信用力で審査するため、利用企業の決算状況や税金滞納はほとんど影響しません。

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複数社を比較して最適なファクタリングサービスを選ぼう

注文書ファクタリングは、受注段階で資金を調達できる画期的なサービスです。個人事業主でも利用可能ですが、対応会社は限られており、手数料もやや高めとなります。

ただし、大口案件受注時や建設業での職人手配など、立て替え資金が大きく必要な場面で特に効果を発揮します。注文書ファクタリングが利用できない場合、請求書ファクタリングで代替できるため、複数の選択肢を確保しておくことが重要です。

まずは本記事で紹介した会社に無料見積もりを申し込み、手数料や条件を比較検討してみましょう。

本記事で紹介した会社の中から、自社の状況に合うサービスをできるだけ多く選び、無料見積もりを取りましょう。複数社を比較することで数万円〜数十万円の手数料差が生まれることもあります。

見積もりは無料で、わずか数分で完了します。資金繰りを改善したい方は、今すぐ申し込んで条件を確認してみてください。

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