この記事の著者
楽天モバイルやLINEMO/povo2.0/ahamoなどモバイルSIMを複数契約し、長期的な視点で評価しながら、通信クリエーション編集部のライターがコンテンツを制作しています。
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eSIMを複数のスマホで共有することは可能か?
複数のスマートフォンを所有するユーザーから、「eSIMを異なる端末間で共用できるか?」という疑問が寄せられることがあります。
この記事の要点まとめ
- eSIMを別々のスマホ端末で同時に利用することは不可能
- eSIMを別のスマホに移行する際に元のスマホでeSIMが無効化される
- eSIMの再発行自体に手数料がかかる場合もあり、回線設定の手間が多くeSIMの使い回しは非現実的
eSIMを同時に複数のスマホで利用することは不可能
eSIMを2つの別のスマホで使用することはできる?
eSIMを新しいスマホでアクティベートすると、以前に使用していたスマホ上のeSIMは使用不能となり、両方のスマホで同時にeSIMを活用することは不可能です。
eSIMは同一のタイミングでは一台のスマホでしか回線を利用できず、異なるスマホでの並行使用は不可能です。
異なるスマホでeSIMを使用する場合、専用のQRコードによるプロファイルの再ダウンロードが必要となり、この手続きに再発行手数料が発生する場合もあります。
低価格で速度が安定しているeSIM対応回線まとめ
モバイル回線名 | 対応状況 | 月額料金の例 |
---|---|---|
eSIM対応 | 990円(税込)/月間3GB | |
eSIM対応 データ専用プランあり |
1,078円(税込)〜/月間3GB以下の場合 | |
eSIM対応 データ専用プランあり |
基本料金月額0円 | |
eSIM対応 | 2,970円(税込)/月間20GB | |
irumo |
eSIM対応 | 550円(税込)/月間0.5GB |
UQモバイル |
eSIM対応 | 2,365円(税込)/月間4GB |
ワイモバイル |
eSIM対応 | 2,365円(税込)/月間3GB |
eSIMを設定する際はQRコードが必須
eSIMの契約を行うと、そのプロファイルをダウンロードするためのQRコードが提供されることになります。
iPhoneでeSIM用のQRコードをスキャンしようとした時の画面
このQRコードをスキャンして、必要なファイルをダウンロードし、そこからサービスを開始するのですが、注意が必要なのはこのコードが一回限りの使用となっている点です。一度スキャンするとそれ以上は使えなくなります。
eSIMの再発行に手数料がかかる場合もある
もし別のスマホでeSIMを使用したい場合は、新たにQRコードを発行してもらう必要があります。
これには、回線サービス提供者によっては手数料が発生する場合があるため、スマホの変更を検討している場合は、その点も含めて前もって確認しておくことが賢明です。
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複数のeSIMを一つのスマホで管理することはきる?
一方で、一つのスマホで管理できるSIMカードの数は、メーカーや機種ごとに異なります。
登録済みのSIMは、「設定」メニューの「モバイル通信」セクションから簡単に切り替えられ、物理SIMのように物理的な抜き差しを必要としません。
現状では多くのAndroidスマホでは複数のeSIMを登録しても同時にデータ通信を同時に行えるのは一度に一つのeSIMだけです。
iPhoneは複数のeSIMで同時待ち受けができる
例えばiPhoneでは、物理SIMが1回線+eSIMを1回線の組み合わせだけでなく、eSIMを2回線まで同時に待ち受けすることも可能です。
iPhone には 8 個以上の eSIM をインストールでき、同時に 2 つの電話番号を使えます。
iPhoneで2つのeSIM(LINEMO回線と楽天モバイル回線)を同時待ち受け状態にすると画面上に2つのアンテナインジゲーターが並んで表示されます。
音声通話機能を持つeSIMの場合、一部の対応スマホでは複数のSIMでの同時待ち受けが可能で、切り替えることなくどちらの電話番号にかかってきても対応できます。
iPhoneでは、eSIM搭載のiPhone XR以降のモデルがこの機能をサポートしています。
端末を新しくしたらeSIMの再設定が必要
新しいスマホへの乗り換えを考えている場合、eSIMの移行はどのように進めれば良いのでしょうか。
新しいスマホでeSIMを利用開始するためには、最初にeSIMの再発行を申し込む必要があります。
その後、「eSIMプロファイル」に関するメールが送信され、そのリンクを通じて新しいスマホにeSIMを設定でき、以前のスマホ上のeSIMは自動的に無効化されます。
iPhoneはeSIMクイック転送に対応
iPhoneでは、一部の対応する通信事業者であれば、機種変更時のeSIMのクイック転送に対応しているため、モバイル回線事業者でのeSIMの再発行手続きが不要です。
一部の通信事業者は、その事業者に問い合わせなくても、以前使っていた iPhone から新しい iPhone に電話番号を転送できるようにしています。
eSIMの活用法とその利点
用途別にSIMカードを使い分けることが可能
2つのSIMカードを使用することで、「ビジネス用と個人用」など、目的ごとに電話番号を分けることができます。
eSIMを利用すると、物理的なSIMカードの抜き差しをせずに、簡単に切り替えが可能になるため、二台持ちの必要がなくなります。
「音声通話は物理SIM、データ通信はeSIMを使う」といった使い分けもでき、料金プランに応じてコストを抑えることもできます。
即時発行&回線利用が可能
急に通信サービスが必要になった場合でも、店頭やSIMカードの配送を待つことなく、迅速にサービスを開始できます。
特に店舗が閉まっている時間帯や、SIMカードの配送を待てない状況でも、eSIMなら24時間いつでも申し込みが可能で、開通までの時間も大幅に短縮されます。
ただし、MNPを利用する場合は営業時間内の手続きが必要です。
通信障害時のリスクを軽減
通信障害が発生した場合や、地域によっては各キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天など)の電波状況が異なる場合があります。
複数のキャリアを利用することは、通信障害や電波状況に左右されにくくなるため、最近注目を集めています。
異なるキャリアのSIMを持つことで、一方が利用できない状況でも、もう一方を使うことができ、スマートフォンが通話もデータ通信もできないというリスクを最小限に抑えることができます。
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