競輪の還元率についてまとめました。ネット投票を通じて、競輪の還元率を実質的に高くする方法についても、解説しています。
目次
競輪の還元率は75%、控除率は25%

競輪の還元率は75%です。これは、車券の売上金額のうち、75%が当選金として払い戻されることを意味しています。
残る25%は「控除率」と言って、運営側の収益となります。
競輪の車券ごとに還元率の差はない
競輪の車券ごとに還元率の差はないと言われています。
実際に、経済産業省が公開している資料でも「払戻金は売上の75%」と明記されています。

還元率に幅があれば「約◯%」や「◯~◯%」と表示されるはずです。そうでないということは、競輪は一律で75%に設定されている可能性が高いです。
※実際に、競馬は公式で70~80%という記載を使っています。
競輪の還元率・控除率とは
競輪の還元率と控除率は、どちらも総売上金額に占める割合です。それぞれ以下のような意味の違いがあります。
- 還元率75%:的中した人に払い戻される当選金の割合が総売上金額の75%である
- 控除率25%:運営側が車券販売の収益として得るのが、総売上金額の25%である
例えば、100人の人がそれぞれ1,000円ずつ車券を買った場合、車券の総売上金額は100,000円です。このうち、車券が的中した人には75,000円が払い戻されます。もし100人全員が同じ買い方で的中していたら、750円ずつ払い戻されるというイメージです。
そして、25,000円は運営側の収益となります。還元率と控除率を足すと、必ず100%になります。
競輪の還元率は法律で決まっている
競輪の還元率は自転車競技法という法律の第12条で決められています。
第12条 競輪施行者は、勝者投票法の種類ごとに、勝者投票の的中者に対し、その競走についての車券の売上金(車券の発売金額から、第14条第6項の規定により返還すべき金額を差し引いたもの。以下同じ。)の額に100分の70以上経済産業大臣が定める率以下の範囲内で競輪施行者が定める率を乗じて得た額に相当する金額(重勝式勝者投票法において次条第1項又は第2項の加算金がある場合にあつては、これに当該加算金を加えた金額。以下「払戻対象総額」という。)を、当該勝者に対する各車券に 按 あん 分して払戻金として交付する。
自転車競技法
根拠法令(自転車競技法)では最低70%以上だが、実際の運用では75%が還元率になっている
自転車競技法の規定では、競輪の還元率は最低70%以上と決まっています。元々は最低75%以上だったのですが、2012年3月の法改正によって、最低還元率は70%まで引き下げられました。

ただ、法律こそ変わったものの、実際の運用は変わらず、還元率は75%のままです。

今後、競輪の売上が落ちて運営が厳しくなったケースなどがあると、還元率が引き下げられる可能性はあります。それでも、現在の法律が変わらない限り、還元率が70%未満になることはありません。
控除率は25%で、運営費用などに活用されている
競輪の控除率25%は、そのまますべて運営者の利益となるわけではありません。控除率分の売上を原資として、車券販売委託費、運営費、選手への賞金、交付金などを支払っています。
また、その他にも様々な形で社会貢献をしています。
- 検診車の整備
- 福祉車両の整備
- 研究補助
- 小学校・中学校、高等学校等の活動補助
- スポーツの支援
- 非常災害時の援護
競輪は「公営ギャンブル」と言われるだけあって、その売上金額は公益につながるものに使われているのです。
競輪のネット投票なら、実質的に還元率がアップする
競輪はネット投票サイトを使った方が、還元率が高くなります。これは、ネット投票だとポイント還元制度があるためです。

例えば、ポイント還元率が3%の場合、競輪の還元率は78(=75+3%)になるようなものです。さらに、一定条件をクリアすると賞金がもらえるキャンペーンなども民間サイトには豊富にあり、それも活用すると実質還元率は80%を超えることもあるでしょう。
利用するサイトにポイント還元制度がなかったり、現地で投票したりする場合、還元率は75%のままです。そのため競輪でお得に稼ぎたければ、なるべくポイント還元制度があるネット投票サイトを使うのがおすすめです。














