競馬の還元率(控除率)を掲載しています。公式に公開されている数値の平均と、馬券ごとの還元率をまとめました。
中央競馬と地方競馬でそれぞれ紹介しています。
目次
競馬の還元率は70~80%、控除率は20~30%

競馬の還元率は、70~80%です。控除率はその逆で、20~30%になります。
競馬の還元率は馬券ごとに違う
競馬の還元率は70~80%と幅があるのは、馬券ごとに差があるためです。また、中央競馬と地方競馬でも、還元率に違いがあります。
中央競馬の馬券ごとの還元率
中央競馬の馬券ごとの還元率は以下のとおりです。
| 単勝 | 80.0% |
| 複勝 | 80.0% |
| 枠連 | 77.50% |
| 馬連 | 77.50% |
| ワイド | 77.50% |
| 馬単 | 75.0% |
| 3連複 | 75.0% |
| 3連単 | 72.50% |
| WIN5 | 70.0% |
還元率だけを見ると、最も稼ぎやすいのは「単勝」か「複勝」です。
地方競馬の馬券ごとの還元率
地方競馬は、競馬場ごとに還元率が微妙に違います。一部の競馬場では、独自の還元率で運営しています。
| 単勝 | 80.0% |
| 複勝 | 80.0% |
| 枠単 | 75.0% ※発売は金沢、大井、川崎、船橋、浦和だけ |
| 枠連 | 75.0% |
| 馬連 | 75.0% ※園田・姫路のみ77.50% |
| ワイド | 75.0% ※ホッカイドウ競馬のみ80.0% |
| 馬単 | 75.0% |
| 3連複 | 72.50% ※ホッカイドウ競馬のみ70.0% |
| 3連単 | 72.50% |
| 重勝式 | 70.0% |
馬連を買うなら園田・姫路(77.50%)、ワイドを買うならホッカイドウ競馬(80.0%)がおすすめです。
競馬で最も還元率が高いのは?
競馬で最大の還元率80%となる賭け式は、以下の5つです。
- 中央競馬の単勝
- 中央競馬の複勝
- 地方競馬の単勝
- 地方競馬の複勝
- ホッカイドウ競馬のワイド
なお、このほかにも、一部の競馬場では「払戻率アップ」のイベントがあり、一部のレースにおいて還元率が上がることもあります。

| イベント名 | 競馬場 | 内容 |
|---|---|---|
| JRAスーパープレミアム | 中央競馬場 | 対象日のレースですべての馬券の還元率が80%になる 参考:JRA |
| TCKスーパープレミアム | 大井競馬場 | 対象レースでは、すべての馬券の還元率が80% 参考:東京シティ競馬 |
| 名古屋モーニングフィーバー | 名古屋競馬場 | 対象日の第1、第2レースでは3連単の還元率が77.7%になる 参考:金シャチけいばNAGOYA |
| 金沢競馬プレミアム・ワン | 金沢競馬場 | 対象日の第1レースの3連単の還元率が80.0%になる ※ここ2年は開催無し 参考:金沢競馬 |
このようなイベントが開催される時に、対象の賭け式で投票するのもおすすめです。
競馬の還元率・控除率とは
還元率とは、「賭けたお金がどれくらい戻ってくるか」を表す数値です。
例えば、100人の人が1人1万円ずつ馬券を買った場合、総投票金額は100万円になります。
このうち、70万円~80万円が当選者に払い戻されるという意味です。
控除率は、その逆で20~30万円です。
運営側はこの収入を元に、競技場を運営したり、国庫に納付したりしています。国庫に納付された金額は、以下のような事業に使われています。
- 畜産の振興
- 社会福祉事業の振興
- 被災地支援
- 環境問題への取り組み
- 後継者育成
参考:競馬の社会貢献
競馬の還元率は法律で決まっている
競馬の還元率は、法律によって決まっています。根拠法令(競馬法 第8条)では、最低70%以上と規定されています。
第8条 日本中央競馬会は、勝馬投票法の種類ごとに、勝馬投票の的中者に対し、その競走についての勝馬投票券の売得金(勝馬投票券の発売金額から第12条の規定により返還すべき金額を控除したもの。以下同じ。)の額に百分の七十以上農林水産大臣が定める率以下の範囲内で日本中央競馬会が定める率を乗じて得た額に相当する金額(重勝式勝馬投票法において次条第1項又は第3項の加算金がある場合にあつては、これに当該加算金を加えた金額。以下「払戻対象総額」という。)を、当該勝馬に対する各勝馬投票券に按分して払戻金として交付する。
競馬法
第8条は中央競馬のみについて書かれていますが、第22条で「地方競馬でも第8条を準用する」という規定があります。
第22条 第5条から第9条まで、第11条から第14条まで及び第16条から第18条までの規定は、地方競馬について準用する。
競馬法
つまり、競馬では還元率が70%未満になることはありません。
競馬場によって還元率が違う
2012年の競馬法の改正によって、2014年からは競馬の運営者ごとに、70%以上80%以下の間ならば還元率を自由に設定できるようになりました。
農林水産省は地方競馬の活性化を目的に、運営団体が一定の範囲内で馬券の払戻率を決められるように規制を緩和する。現在は競馬法に基づく算定式で自動的に決まる仕組みで平均すると約75%。これを上限と下限だけ決めて、その範囲内で運営団体が独自に設定できるようにする。
地方競馬の払戻率、主催者が自由に設定 – 日本経済新聞
そのため、同じ賭け式でも競馬場によって、還元率に違いが出ることもあります。各競馬場の還元率については、それぞれ公式サイトに記載があります。
競馬のネット投票なら、実質的に還元率がアップする
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