povoは非対応機種でも契約して使える?最新機種はなぜ非対応なのか。

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楽天モバイルやLINEMO/povo2.0/ahamoなどモバイルSIMを複数契約し、長期的な視点で評価しながら、通信クリエーション編集部のライターがコンテンツを制作しています。

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povoの対応機種一覧にないスマホを使いたい

povoはKDDIが直接運営し、au回線をそのまま使用したオンライン型+プリペイド感覚のモバイル通信ブランドです。

この記事では、povo非対応機種を持ち込んで使うことはできるのか。正常に動作する機種の見分け方を解説します。

画像引用元:povo公式サイト

この記事ではこんな疑問に回答します。

  • povoの対応端末チェックで非対応機種になってもpovoを契約することは可能
  • Androidの最新モデルはpovoの対応端末にまだ掲載されていないことがあるが問題なく使える
  • povoで使える非対応機種の見分け方をチェックリスト形式で紹介

povoは全てのスマホの動作確認状況を発表しているわけではない

povo公式サイトの対応機種・端末ページに掲載されている対応機種リストに掲載されていないスマホも、実はpovoで問題なく動作する場合が多いです。

日本国内で発売された全てのスマホの検証結果が掲載されているわけではなりません。

国内市場に参入しているスマホメーカーは多数あり、すべてのメーカーの最新機種の動作確認を行なっているわけではない。

最新Androidスマホは対応端末に掲載されていないことがある

発売直後の最新Androidスマホは対応端末リストへの掲載が間に合っていないことがあります。

発売から時間が経過してもリストに掲載されないことがある

5G対応の最新Androidスマホの国内市場向けのモデルなら、au回線を利用するpovoのSIMが問題なく利用可能です。

非対応機種をpovoに持ち込んで契約しても問題ない

povoの対応機種リストに掲載されていないスマホをお持ちの方が、povo回線を契約することに問題はありません。

povoで使える可能性が高い非対応機種の見分け方

2025年、2024年発売の最新Androidスマホは問題なく使える

2025年や2024年、2023年などここ数年で他社キャリアやSIMフリー(オープンマーケット)市場で発売されたAndroidスマホは、povoの対応端末一覧に掲載されていなくても問題なく利用できます。

こんな場合は問題なく使える

  • 最新モデルがリストにないが、旧モデルは記載がある
  • 一部のキャリア版が対応端末として掲載されているが、他のキャリア版やSIMフリー版の記載がない
  • 国内で発売直後の最新Androidスマホ

最新モデルの場合、対応端末リストへの掲載が間に合っていないだけで、ドコモ回線を使用するpovoで問題なく通信が可能です。

iPhone 6s以降の国内市場向けiPhoneは全機種使える

iPhoneならiPhone 6s以降に発売された全てのモデルがpovoで使えます。

技適を通過した国内で販売されている機種は使えることが多い

日本国内で販売されたAndroidスマホ全機種は電気通信法の技適を通過しています。

povoが使用する回線はドコモ回線

技適を通過した国内市場向けのAndroidスマホなら、povo(ドコモ)のモバイル回線を問題なく利用できます。

海外向けではなく、国内市場向けに販売されているスマホであれば、povo非対応機種でも問題なく利用できる場合が多いです。

海外輸入モデルのpovoへの持ち込みは不可

海外市場向けに販売されているスマホを輸入した場合、povoが使用するドコモ回線向けのバンドや仕様に対応していない場合があります。

※ 海外で販売された機種については検証しておりません。

引用元:https://www.linemo.jp/device/support_list/

技適を通過していない海外モデルは利用禁止

さらに技適マークが無い(技適を通過していない)モデルを国内で利用すると電波法違反に該当します。

一部の無線機を除いて、技適マークが付いていない無線機を使用すると、電波法違反(※)になる恐れがあります。

引用元:<総務省>技適マークのQ&A

技適を通過しているスマホならスマホ本体裏面に技適マークが無い場合は、取扱説明書に技適マークが印字されている。

画像引用元:総務省

SIMロックがかかっていない or 解除済み

他社キャリアで購入したスマホをpovoに持ち込む場合は、必ずSIMフリー(SIMロックが解除されている必要があります。

SIMロックが解除されていない製品はご利用いただけません。

引用元:https://www.linemo.jp/device/support_list/

楽天モバイルは2021年10月より前の機種も全部SIMロックなし

ℹ︎ 表は左右にスライドできます

購入元 発売時期 SIMロック
ドコモ 2021年10月以降 SIMロックなし
ドコモ 2021年10月より前 SIMロックなし
au 2021年10月以降 SIMロックなし
au 2021年10月より前 SIMロック解除必要
ソフトバンク 2021年10月以降 SIMロックなし
ソフトバンク 2021年10月より前 SIMロック解除必要
楽天モバイル 2021年10月以降 SIMロックなし
楽天モバイル 2021年10月より前 SIMロックなし
ワイモバイル 2021年10月以降 SIMロックなし
ワイモバイル 2021年10月より前 SIMロック解除必要
UQモバイル 2021年10月以降 SIMロックなし
UQモバイル 2021年10月より前 SIMロック解除必要
SIMフリー版 2021年10月以降 SIMロックなし
SIMフリー版 2021年10月より前 SIMロックなし

SIMロックの解除方法は購入元ごとに異なります。

購入元のキャリア別のSIMロック解除手順

ℹ︎ 表は左右にスライドできます

購入元キャリア SIMロック解除方法

ドコモ
ドコモのSIMロック解除手順(公式)

au
auのSIMロック解除手順(公式)

UQモバイル
UQモバイルのSIMロック解除手順(公式)

ソフトバンク
ソフトバンクのSIMロック解除手順(公式)

ワイモバイル
ワイモバイルのSIMロック解除手順(公式)

楽天モバイル
SIMロックされた端末の発売はなし

SIMカードで契約するならnano-SIMスロット搭載が必須

povoをSIMカード方式で契約した場合、nano-SIMサイズのSIMカードを搭載しているスマホじゃないと物理的にSIMカードを差し込むことができません。

SIMカードには3種類の大きさがある

  • nano-SIM(最小サイズ)
  • micro-SIM
  • 標準SIM(最大サイズ)

大多数の国内のスマートフォンはnano-SIMカードスロットを搭載しています。

nano-SIMサイズのSIMカードトレイ

SIMカードスロットに空きがないと困る

SIMカードスロットが1枚分しかないスマホをデュアルSIMで利用したい場合はeSIMでpovoを契約しましょう。

SIMカードスロットが1枚分しかないスマホが主流

1回線目のモバイル回線プランのSIMでnano-SIMカードスロットが埋まっている場合、povoをSIMカードで契約してしまうとSIMカードを入れるスペースがありません。

eSIM→スマホがeSIMを搭載していることが条件

povoをeSIM方式で契約した場合、持ち込むスマホがeSIM搭載機種じゃないとpovoの通信機能をスマホに導入することができません。

このキーワードでeSIM対応を調べてみよう

スマホ機種名+スペック→スマホメーカーの製品情報ページを探してスペック欄を確認

VoLTEに対応していることが条件

VoLTEに対応している機種でないと、povoのモバイル回線の通信サービスを正常に利用できません。

VoLTEに対応していない機種は、ご利用いただけません。

povo2.0ご利用にあたっての確認事項/ ご契約にあたっての確認事項

中古スマホもpovoに持ち込んで使える

povoに持ち込むスマホは、中古スマホ販売店やフリマで購入した中古スマホであっても問題ありません。

povoは中古スマホも使える。対応機種の調べ方も解説。

この条件に当てはまる中古スマホなら問題ないことがほとんど

  • 国内向けモデル
  • SIMロックがかかっていない
  • 4G/5Gバンドがドコモ回線に対応

povo非対応機種は対応バンドを要確認

povoが使用するバンドはau回線と全く同じです。

povoは安心のau回線を利用。 auの高速5Gネットワークがつながります。
引用元:https://povo.jp/spec/

povoの5G/4Gバンドは、auやUQモバイルと全く同じバンドを使用しています。

povoが使うバンドの一覧。スマホの対応状況をしっかりチェック。

povoに持ち込むなら対応必須な4Gバンド

4G回線は全国の広いエリアでつながる通信規格なので、一部の重要バンドに対応していないだけで体感品質が大きく下がります。

この表の中で重要のラベルが貼られているバンドの一部に対応していないスマホをpovoに持ち込んだ場合、以下のような問題に悩まされる可能性が高まります。

  • 回線速度が極端に遅くなる
  • 圏外が多発する

4GのB1、B3、B18/26への対応は必須

バンド名 重要度と特徴 周波数帯(Hz)
B1 重要
4Gとしては高速
障害物に弱い
2.0GHz
B18/26 重要
プラチナバンド
隅々まで電波が届く
障害物に強い
700MHz-800MHz
B3 重要
プラチナバンド
エリアは大都市圏が中心
1.7GHz
B11 重要度は低い
エリアも狭い
1.5GHz
 B28 重要度は低い
プラチナバンド
隅々まで電波が届く
障害物に強い
700MHz
B40 重要度は低い
5Gのための転用バンド
としてKDDIが使用する
2.3Ghz
B41 重要度低い
高速な通信ができて
UQ WiMAXにも使用
2.5GHz
B42 重要度低い
混雑エリアで
効果的なバンド
3.5GHz

auのプラチナバンドB18/26への対応も大事

プラチナバンドとは、4G回線のうち700MHz-900MHzの周波数帯の電波のことを指し、電波が障害物を回避しながら隅々まで行き届きやすい特性を持っています。

プラチナバンドのB18/26に対応していないスマホをpovoに持ち込んだ場合、地方エリアやビルが密集する市街地で電波がつながりづらくなる場合も。

  • プラチナバンド:B18/26(700-800MHz帯)

B11、B28、B40、B41、B42には対応してなくてもOK

4Gバンドのうち、B11、B28、B40、B41、B42には対応していなくても体感品質は大きく変わりません。

auやUQモバイル以外のキャリアだけで発売された端末はB11、B28やB42に対応していない場合が多いです。

povoに持ち込むなら5G対応スマホがおすすめ

5Gのn77、n78に対応していると体感速度も快適に

バンド名 重要度と特徴 周波数帯(Hz)
n77 重要
Sub6は4Gより
高速通信が可能
3.7GHz
n78 重要
Sub6は4Gより
高速通信が可能
3.7GHz
n28 重要度中
4G転用バンド
700MHz
n257 重要度は低い
ミリ波と呼ばれる
エリアが狭いが
通信速度は最も高速
28GHz

5G n257に対応していなくても問題ない

5G回線のうち、n257はミリ波と呼ばれる周波数帯は、au回線でもほとんどエリアが広がっていません。

n257に対応する5Gスマートフォンは2025年発売の新機種でもごく少数

n257に対応してないスマホをpovoで利用しても体感品質にほとんど違いが出ません。

iPhone 6s以降のiPhoneならpovoのバンドに全機種対応

日本国内で販売されているiPhone 6以降のiPhoneであれば、全機種がpovoの対応機種かつpovo回線の4Gバンドに適合しています。

5G対応機種はもれなくpovoの5Gバンドに対応

  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone SE(第一世代)
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone X
  • iPhone XR
  • iPhone XS Max
  • iPhoneXS
  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone SE(第二世代)
  • iPhone 12 mini
  • iPhone 12
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12 Pro Max
  • iPhone SE(第三世代)
  • iPhone 13 mini
  • iPhone 13
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max
  • iPhone 15 Plus
  • iPhone 15
  • iPhone 15 Pro
  • iPhone 15 Pro Max
  • iPhone 16 Plus
  • iPhone 16
  • iPhone 16 Pro
  • iPhone 16 Pro Max
  • iPhone 16e

Androidスマホは搭載バンドに偏りがある場合も

Androidスマホをpovoに持ち込みたい場合は、povo公式サイトで対応機種に含まれている場合でも、一部のau回線バンドに非対応な場合があります。

古いAndroidスマホは発売元キャリアのバンドを中心に実装し、他社へ持ち込みづらい仕様で発売されたものもある。

検索して対応バンドを確認しよう

販売されていたキャリア名+機種名+バンド一覧

povoのAPN情報

povoのSIMカードをスマホに入れ、再起動してもSIMが認識されない場合は、APN情報を入力すると通信が可能になる場合があります。

  1. SIMを挿入する
  2. 設定アプリを開いてモバイル通信をタップ
  3. APN設定をタップ
  4. モバイルデータ通信とインターネット共有のページの中にあるAPNの入力エリアにpovoのAPN情報を入力

povoでAPN設定が必要な場合の入力データ

ℹ︎ 表は左右にスライドできます

入力項目 入力する文字列
名前 povo2.0
APN povo.jp
APNプロコトル IPv4 / IPv6

スマホの設定アプリでAPNの設定項目を編集することができます。

APN情報の編集手順(Google Pixelの例)

  1. 設定アプリを開く
  2. ネットワークとインターネットをタップ
  3. モバイルネットワークをタップ
  4. SIMをタップして契約中のキャリア名をタップ
  5. 右上の+アイコンをタップ