公営競技のネット投票でクレジットカードを使う人は、3Dセキュアの設定が必須となります。ここでは、3Dセキュアの仕組みや設定方法などを詳しく解説しました。
目次
3Dセキュアとは
3Dセキュアとは、クレジットカードのセキュリティ機能のひとつです。3Dセキュアを設定するとカード決済の不正利用を防止できます。
公営競技では、すべてのサービスで3Dセキュアが必要になっており、設定していないクレジットカードでは入金できません。
オッズパークでは３Dセキュア登録済みのクレジットカードのみ使用できます。
オッズパーク
WinTicketでは3Dセキュア登録済みのクレジットカードのみ使用できます。
ウィンチケット
3Dセキュアは、最初はOFFになっていることも多いです。
3Dセキュア設定は、カード会社の会員ページから設定できます。手数料は無料で、スマホやPCから簡単に手続きできるので、まだの人はしておきましょう。
経済産業省が、2025年3月を目処に、クレジットカード加盟店の3Dセキュア（EMV 3Dセキュア）導入の義務化を発表しました。そのため今後は、公営競技以外のサイトでも3Dセキュアが必須になります。
クレジットカード会社ごとの3Dセキュア設定方法
クレジットカード会社ごとに、3Dセキュアの設定方法は違います。以下に、一般的なカードの3Dセキュア設定ページをまとめました。
上記以外のカードは「カード名+3dセキュア」で検索して調べてください。
ちなみに最近では、カードを発行して利用手続きをすると、自動的に3Dセキュアの設定が完了するケースも増えてきました。
3Dセキュアを実際に設定してみた
筆者が持っているPayPayカードを使って、実際に3Dセキュアを設定してみます。
まずは「クレジットカードの会員ページ」にログインしましょう。
会員ページとは、クレジットカード発行後に入れるカード管理画面です。カード会社から説明があるはずなので、わからない人は確認しましょう。
PayPayカードの場合、画面下部の「管理」、続いて表示されるメニューから「本人認証サービス」をタップします。
すると3Dセキュアの設定画面が開きます。
次にこの画面で、3Dセキュアを設定します。
※筆者の場合は設定済みのため、上記のような表示です。
設定も非常に簡単で、「有効にする」「オンにする」などのボタンをタップするだけでOKです。
3Dセキュアの設定を有効にすると、SMSで認証コードが通知されます。
これをPayPayカードの画面に正しく入力すれば、無事に3Dセキュアの設定は完了です。
※クレジットカードによっては、この手続きが不要だったり、別の手続きが必要だったりする場合もあります。
3Dセキュア設定するとどうなるのか？
3Dセキュア設定すると、ネットでクレジットカード決済するときに、パスワードを追加入力したり、ワンタイムコードの入力が求められるようになります。
そのため、少し手間は増えます。
ただ、クレジットカードの不正利用防止に役立つので、設定しておくべきです。
どちらにせよ、2025年3月からは3Dセキュアは義務化されるので、今から設定しておいても良いでしょう。
カードブランドによって3Dセキュアの呼び方が違う
「3Dセキュア」は、カードブランドごとに呼び方が違います。
- Visa：Visa Secure（旧：Visa認証サービス）
- Mastercard：Mastercard ID Check
- JCB：J/Secure
- American Express：SafeKey
- Diners Club：Protect Buy
なお、3Dセキュアは「本人認証サービス」と呼ばれることもあります。
公営競技で3Dセキュアが必要な理由
結論を言うと、国（経済産業省）が全てのクレジットカード加盟店に、3Dセキュアの導入を求める告知を出したからです。
原則、全てのEC加盟店は、2025年3月末までにEMV3-Dセキュアの導入を求める。
経済産業省
背景として、クレジットカードの不正利用が増加していることが影響しています。例えば、2023年は540億9000万円もの不正利用被害がありました。
日本クレジット協会の調査によると、2023年におけるクレジットカードの不正利用被害額は540億9,000万円で、年々増加している状況です。
三井住友カード
その影響を受けてか、令和5年3月14日には「クレジット取引セキュリティ対策協議会」によって、「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が改訂され、不正利用対策の一環として、2025年3月末までにEMV3-Dセキュアの原則導入に至りました。
その流れで、公営競技サイトでも、3Dセキュアを設定していないクレジットカードは使えないということです。
