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「女性限定マネーセミナー」「女性向けお金の勉強会」など、女性を対象にした無料マネーセミナーを見かける機会が多くあります。
この記事では、なぜ「女性限定」や「女性向け」のマネーセミナーがあるのか解説します。
女性限定のマネーセミナーがある一番の理由は……
講師テーマを「女性のライフプランに合わせた資産形成」に絞るためです。
女性限定のマネーセミナーがあるのはなぜ?
女性限定のマネーセミナーがあるのは、以下のような理由があります。
- あえて対象を絞ることで参加者の興味をひいている
- 女性特有のライフプランがあるから
- 家計管理をするのは女性のほうが多いから
- 主催者が授乳室や託児などのサービスを提供できる
- 参加者に安心してもらうため
- 女性のほうが経済面での将来設計をしている
- 経済的に独立した女性が増えた
- 堅実な投資商品を勧めやすい
女性限定にしている理由は、セミナー主催者にメリットがあるからといえます。客層が限定されている方が集客しやすく、講義内容を考える際にも便利だからです。
ここからは、女性限定のマネーセミナーがなぜあるか、詳しく説明します。
あえて対象を絞ることで参加者の興味をひいている
あえてターゲットを絞ることで「私のことだ!」と感じてもらい、興味を惹くことができます。
ただ「マネーセミナー」と銘打って集客するよりも、はじめから「女性のためのマネーセミナー」と限定したほうが、対象となる女性参加者を集客しやすいというわけですね。
このため、あえて「女性向け」や「女性限定」としたマネーセミナーが増えています。
女性特有のライフプランがあるから
女性は、結婚や出産、育児などでライフプランが大きく変わることがあります。
特に出産後は、育児と仕事の両立が難しくキャリアがストップしてしまう可能性も。このため、男性よりも経済的な面で将来の予測が立てにくく、将来に不安を感じる女性も多いです。
主催者側は、「女性向け」とあえて対象を絞ることで、女性特有のライフプランや、女性によくある悩みに絞った講義内容を用意できます。
マネーセミナーに参加者した女性も、自分の悩みに特化した内容の講義を聞けるので満足感が高まるでしょう。
女性向けのマネーセミナー開催は、主催者側・参加者側の双方にメリットがあると言えます。
家計管理をするのは女性のほうが多いから
結婚している男女に「お金の主な管理者」を調査したアンケートがあります。結果は以下のとおり「女性が家計を管理することが多い」といった回答が多く寄せられていた模様です。
既婚男女500人に「お金の主な管理者」を聞いたところ、最も多かったのは「妻(48.0%)」で、半数近いご家庭で妻がお金の管理を担っていることがわかりました。次に多かったのは「夫(20.8%)」です。
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家計管理はお金の基本であり、マネーセミナーではほとんどの場合、家計管理についての解説があります。また、女性は家計を管理しているからこそ、お金に関する悩みが生まれます。
このため、マネーセミナーを開催する際も「女性向け」としたほうが、講義内容と参加者のニーズがマッチしやすいと言えます。
主催者が授乳室や託児などのサービスを提供できる
「女性限定マネーセミナー」と対象者を限定すれば、主催者側は女性が求めるサービスを提供しやすくなります。
例えば、授乳室を用意したり、セミナー中にお子さんを預かったりするなどのサービスが用意できるでしょう。
男女混合のセミナーでは、授乳室などのサービスは不要になるケースもあります。また、外出先での授乳は気を使いますので、女性限定の方が気軽に利用できるでしょう。
女性向けのマネーセミナーとすることで、主催者側は女性に対してきめ細かなサービスを提供でき、参加する女性もより快適に過ごせるというメリットがあります。
参加者に安心してもらうため
マネーセミナーの主催者側が、女性に安心して参加してほしいと思い「女性限定」としている場合もあります。
お金の話はデリケートな内容になりがちです。同じようなお金の悩みを持った女性だけが参加している方が、気軽に参加できますし、男性がいると遠慮したくなる方もいらっしゃいます。
このため、女性限定のマネーセミナーを開催し、女性の参加者に、より安心して参加してもうことを目的にしているわけですね。
私も女性限定のマネーセミナーに参加しましたが、自分と同じような雰囲気の女性が多かったので安心して参加できました。
女性のほうが経済面での将来設計をしている
日本では女性がお金の管理をしている家庭が多いです(>既婚男女の家計管理者調査はこちら)。
私も結婚して子どもがいますが、家計を管理しています。家計を管理していると、お金について考える機会が多く、自分たちの老後や、子どもの教育資金のためにどのくらい貯金が必要か、その貯金額を得るためにどうしたらよいかなどの悩みが生まれます。
マネーセミナーではこういった悩みに対して、具体的な貯金方法や資産運用方法などの解決策を提示してくれます。
お金に関し普段からよく考えている女性の方が、講座の内容が受け入れられやすいため、女性向けのマネーセミナーが増えています。
経済的に独立した女性が増えた
最近では女性の社会進出が進み、女性一人でも暮らしていくのに十分な収入が得られるようになりました。
さらに、新NISAやiDeCoなど国が資産運用を推し進めている影響もあり、資産運用に興味をもつ女性が増えています。
参加者である女性側も、貯金や資産運用を学びたい方が多いというわけですね。主催者側もこのニーズを感じ取っており、女性向けのマネーセミナーを増やしています。
堅実な投資商品を勧めやすい
女性は男性と比較して、堅実にコツコツと投資する方が多いです。このため、新NISAやiDeCoと相性が良く、手堅い金融商品を売りやすいという主催者側のメリットとマッチします。
女性向けの無料のマネーセミナーもビジネスですので、多少の商品販売や勧誘はあります。女性限定のマネーセミナーに参加する際には、セミナー後に商品販売や勧誘があることを覚えておきましょう。
悪質マネーセミナーが女性を狙っている可能性もある
女性向けのマネーセミナーでは、必要以上に多くの金融商品を売りつけられる可能性もあります。
悪質なマネーセミナーでは「マネーセミナーに参加する女性はお金に関する知識があまりない」という点を利用しようとします。
例えば下記の記事の女性は、セミナーに参加し、その後の個別相談で多くの金融商品を購入してしまったそうです。
「お金のお勉強」というハードルの低い入口を用意し、先生・生徒の関係性をつくった後、不必要な金融商品を勧誘し、高額な手数料を得る。
母親から遺産を相続した女性が通ったセミナーを運営していたのも保険代理店だった。
女性は「今となっては恥ずかしいですが、金融商品を勧誘する人たちとすら知りませんでした」と悔やむ。
この代理店が、女性への販売で得た手数料は640万円に上った。
AERA「損保の闇 生保の裏」
このような悪質な手段に騙されないためにも、マネーセミナーに参加する際は「参加目的」を明確にしておくことをおすすめします。セミナーに参加する目的が情報収集のみであれば、セミナー後に商品購入を勧められても断りましょう。
また「今買わないと絶対に損します」や「絶対に儲かります」など断定するような売り文句には注意してください。資産運用などの金融商品に「絶対」はありません。
不安を煽るような勧誘があった場合は、危険だと判断し商品の購入は控えましょう。
女性のためのマネーセミナーは怪しい?危険や詐欺はあるのか女性限定マネーセミナーは通常のセミナーと何が違う?
女性限定のマネーセミナーと、通常のマネーセミナーでは以下の4つの点が異なります。
家計管理についての内容が多い
女性向けのマネーセミナーでは、家計管理を基本として、貯金方法やリスクの低い資産運用についての解説をする講座が多いです。
例えば、以下の画像は楽天生命が開催する女性のためのマネーセミナーですが、参加者を募る広告の目立つ位置に「家計見直し」の文言が見られます。
日本では女性が家計管理をすることが多く、家計管理から生じるお金の悩みを解決したいと思う女性が多いからです。
また、家計管理の話題からセミナーを始めることで、女性の共感を得やすくなり、難しいと感じるお金の話のハードルを下げることができます。
このため、女性向けのマネーセミナーでは、家計管理についての講義が多い傾向にあります。
授乳室や託児などのサービスが提供されることがある
女性向けのマネーセミナーでは、子育て中のママ向けの内容のセミナーもあります。子どもが産まれると、将来のお金に関する悩みも一段と大きくなるため、需要が多いからです。
女性向け・ママ向けのマネーセミナーでは、落ち着いて講義を聞いてもらうために託児サービスが用意されることもあります。また、会場に授乳室を備えたマネーセミナーもあります。
こういったサービスは、男性向けや男女混合で開催されるマネーセミナーには用意されることはほとんどありません。
子育て中にマネーセミナーに参加したい方は、女性向け、ママ向けのセミナーを探してみることをおすすめします。
お茶やお菓子が出るセミナーが多い
女性限定のマネーセミナーでは、お茶やお菓子、お土産が用意されることもあります。難しいお金の話を少しでもリラックスして聞いてほしい、という主催者側のサービスの一つです。
ただし、無料のマネーセミナーであるにもかかわらず、お菓子やお土産が豪華すぎる場合には注意しましょう。こういった無料マネーセミナーの後には、高額な金融商品の販売や、強引な勧誘がある恐れがあります。
参加するセミナーを選ぶ際には、お菓子やプレゼントの内容ではなく、セミナーの内容で選ぶようにしましょう。
マネー初心者向けの内容が多い
男性向けのマネーセミナーは、株式投資やFXなど中級者~上級者向けの内容が多いです。
一方で女性向けのマネーセミナーは、貯金や保険の選び方、リスクの低い資産運用の解説など初心者向けの内容がほとんどです。
この理由としては、女性の方が男性よりも資産運用している方が少ないという背景があります。
資産運用経験の割合は、20代男性が約48%と最も多く、50代女性は約32%と最も少ない結果に。(中略)
資産運用の経験を尋ねたところ、20代男性が47.7%と最も多く、続いて40代男性が45.7%、30代男性44.7%という結果が明らかになりました。
FNNプライムオンライン
また、女性同士でお金の話が話題に上がる機会も少ないので、なんとなくお金の話は難しいものだ、と考える女性も多いです。
このため、女性限定マネーセミナーでは、マネーリテラシーを今から身に着けたい人向けの内容が多くなっています。