SEOライティングする際に、プロット(記事構成)作成していますか?自身のコンテンツやブログがGoogleなどの検索エンジンで上位表示されるためには、プロット作成は避けて通れません。
この記事では、プロットの作成方法を分かりやすく解説します。「どうやってプロットを作れば良いの?」と悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
関連ページ:SEOライティング記事構成の作り方と全体の流れ
プロット=記事構成案のこと
プロットとは、「記事を構成する手順を考えてまとめた案」のことを指します。
- 何をテーマにする?
- 何を求めるユーザー向けに発信?
- どういうリード文や見出しを付ける?
- コンテンツ(本文)に書く内容は?画像なども活用?
- 最後をどのようにまとめるか?
記事の基本は『リード文・コンテンツ(本文)・まとめ』の3つで、特にコンテンツは記事の中心です。
プロットを作成した上でコンテンツを構成することでユーザーやGoogleに何を伝えたいのかが明確にアピールできるため、SEOライティングで必要不可欠です。
よく言い換えられる言葉に『設計図・設計書』がありますが、この表現だとより分かりやすいですね。
SEOライティングでプロットを作成するメリット
プロットを作成するメリットは、「ユーザー(読者)が分かりやすいか」・「記事全体を通して何を伝えたいのか」・「冒頭からまとめまで内容が一貫しているか」などを客観的に把握しやすいことです。
すべてSEOライティングには欠かせないもので、何が足りないのか・余計な情報を入れていないか等もチェックできます。
プロットをきちんと組み立てていくことでコンテンツが生かされますし、ユーザーにもGoogleにも評価されて上位表示されやすくなりますよ。
プロット(記事構成案)作成方法/手順8ステップを完全解説
プロットとは何か?そしてSEOライティングにプロット作成が必要であると理解できれば、実際に作成してみましょう。
作成方法/手順は8ステップと多いですが、記事のアウトラインを作り上げるイメージで1つ1つ行なっていけば難しくありません。
STEP1.記事のテーマとターゲットを決める
最初のステップは、テーマと誰に向けての記事を書くのか決めることです。自分が持っている知識や最近経験したことや他の人にも知って欲しいな、というものがあれば良いですね。
もし既にサイト運営していて他に記事があるならば、同じテーマで統一しつつ違う切り口で考えてみましょう。
ここでのポイントは「先にテーマ」を決めることです。テーマを決めてからの方が、男性や女性・年齢や職業など‥どの層がターゲットなのか見えてくるからです。
STEP2.テーマに対してのキーワードを調べる
テーマとターゲットを定めた後は、テーマに対してのキーワードを調べましょう。
どういったワードがどのくらいのボリュームで検索されているのかを調べることで、プロット作成時の手がかりとなります。共起語検索ツールや無料のキーワードツールを使うと便利です。
自分の記事が、何のワードを検索して表示させたいかのワードも決めておくと◎です。
参照:共起語検索ツール
参照:ラッコキーワード( 旧:関連キーワードツール( 仮名・β版 ))
STEP3.ユーザーの検索意図を把握する
3つ目のステップは、ユーザーの検索意図の把握です。どのような意図で検索しているのか?を読み取るようにすることで、ユーザーを最優先した記事が完成します。
このユーザーファーストはSEOライティングでも最重要項目で、プロットを作成する上で一番力を入れなければなりません。
では、検索意図はどの方法で把握できるのでしょうか?
最も簡単に検索意図を掴むのに役立つのが、Googleのサジェスト機能(Googleの検索窓にキーワードを入力すると、合わせて検索される可能性が高いワードが表示される機能)です。
テーマが“車の買い替え”だとします。検索窓に入力してみると、時期・保険・車庫証明・自動車税といったワードが表示されます。
車の買い替えについて調べたユーザーは、買い替えにおすすめの車種を調べるだけでなく‥どの時期に買い替えるべきか・今契約中の保険などについても知りたいということが見えてきますね。
STEP4.上位表示されている競合サイトを確認し、分析する
テーマ・ターゲット・キーワード・検索意図まで把握できれば、実際にテーマとキーワードで検索してみて上位表示されているサイトを確認しましょう。
上位表示されるということは、Googleはもちろん検索ユーザーに最適な情報が網羅されているからです。
複数のサイトをチェックして分析することで、見出しの設定やコンテンツそのものの内容の作成にも大きなヒントとなり得るはずです。
引用・出典元などを載せていれば、合わせて参考にしてください。
他の競合サイトをすべてチェックする時間が無い‥!という人は、見出し(hタグ)抽出ツールを使うのもおすすめです。
参照:見出し(hタグ)抽出
STEP5.情報を整理し、記事全体の流れを考える
STEP1.~STEP4.までが、プロット作成のための“情報収集”です。ここまでリサーチできれば、全体の流れをざっくりで良いので考えましょう。
記事の3つの基本である「リード文・本文・まとめ」のベースは崩さずに、まずはSTEP4.までで得た情報や書きたい内容などを一旦整理すると良いです。
その際に、サイトに訪れたユーザーへどの部分を一番アピールしたいかなども考えてください。記事内で緩急が付けられて、読みやすくなりますよ。
STEP6.記事のタイトルとリード文を決める
次に、記事のタイトルとリード文を決めましょう。
記事のタイトルはGoogleで検索した時に真っ先に目に入る文章なので、テーマに合わせることはもちろんユーザー惹きつける魅力的なタイトルを付けるようにしなければなりません。
リード文とは、記事の冒頭文です。「何が書かれているのかの概要」を記載してください。
この記事で言えば、SEOライティングをする際に~の部分です。記事を読む目的そしてどの悩みを持つユーザー向けに書いているか?が分かるように意識すると、更に良いリード文が出来上がります。
STEP7.タグを使って見出しを設定
見出しを設定することが、7つ目のステップです。どんなに丁寧な分かりやすい文章であっても、論文のようにただ羅列するだけではユーザーはすぐに離脱しSEOライティングされたものとは程遠い記事にしかなりません。
タイトル・テーマに合った効果的な見出しを設定することで、ユーザーへの読みやすさ・Googleへの認識を高める2つの役割をカバーします。
また、記載したい内容がたくさんあっても「見出しには1つの情報のみ」で設定する方がユーザーにとっては理解しやすいことも覚えておいてください。複数の情報を盛り込んでしまうと、分かりにくくなるからです。
その上で、見出しを読めば何がどのように書かれているのか一目瞭然で分かるのが理想です。
見出しの作成には、タグを使用すると便利です。
タイトルには<h1></h1>、大見出しは<h2></h2>、中見出しは<h3></h3>、小見出しは<h4></h4>のタグを使ってください。どの見出しも<h2>~</h2>のようにタグの間に書くだけなので簡単です。
注意点は必ずh2→h3→h4と順番に使うこと。h2の後にh4などを使うと、見出しとコンテンツのバランスが乱れるのでNGです。
STEP8.見出しに合ったコンテンツを作成する
最後のステップ、ようやくコンテンツの作成です。
ポイントは、それぞれの見出しに合うようにコンテンツを考え作り上げることです。前述したように、1つの見出しに付き1つの情報を意識しましょう。
そして、見出しに沿わない・関係無い内容は書かないことを徹底してください。余計な情報はユーザーにとって邪魔になるだけです。
また文章が長くなりそうなら、適宜改行を入れて読みやすくしましょう。常に、読むユーザーの立場での作成を心掛けてください。
Point!まとめはシンプルが鉄則!
コンテンツ作成後は、最後のまとめも非常に重要です。今まで書いてきた内容を総括し、できるだけ“シンプルに“まとめましょう。
すべて読んでくれたユーザーから、「結局何が言いたかったの?」と思わせてはなりません。まとめるべき点が多ければ、箇条書きにするなど工夫を凝らしましょう。
とにかく、<まとめはシンプルに>を徹底して意識してください。
プロット作成時に押さえておきたい5つのポイント!
プロットをどのように作成していけば良いか、方法/手順が具体的に分かりましたね。
第三章では、プロットを作成する時のポイントを5つ紹介します。
ポイント①見出し・リード文・コンテンツにキーワードを入れる
STEP2.で抽出した関連キーワードや共起語は、見出しやリード文・コンテンツ内に入れてください。特に見出しの場合は、前半部に含めると効果的と言われています。
また上位表示させたいワードもコンテンツにも適宜入れることで、Googleから認識されやすくなります。
ただし、あまりに多すぎると不自然になりGoogleからも評価されなくなってしまう可能性があるため注意が必要です。全体のバランスを見ながら入れるようにしましょう。
文中にいくつ入っているかを調べるには、ファンキーレイティングを使うのがおすすめです。
ポイント②最初に結論を書く
結論は“まとめ”でもあるのですが、“主張”をイメージすると分かりやすいです。
『何を最も伝えたいか』の部分を記事の最初に記載することで、ユーザーからの認識度が高まり‥ページからの離脱を避けることができます。
というのも、ユーザーは最初(冒頭)を読んで「この記事が自分の悩みを解決してくれるか」を判断するからです。
最初に関係無いことが書かれている記事は、すぐに離れて当然最後まで読んでもらえずGoogleからも上位表示されません。
ポイント③優先順位を付けて構成する
見出しと本文を1つのセットとして、これが複数合わさって記事は構成されています。結論=主張を最初にした後は、どのような順序で何を伝えたいのか?優先順位を付けましょう。
その際に、コンテンツの文量も重要度によって調整できればさらにベターです。
ここは一番伝えたい!というところは文量多め・参考にして欲しい程度の情報なら少なめ‥などとメリハリを付けましょう。
すべて長文にすることが正しい、というわけでは無いということです。
ポイント④画像や写真・箇条書き、表などを有効に使う
同じ内容の記事でも、画像や表の有無で見やすさは格段に違ってきます。内容に関係する画像や・写真などを有効的に使うことで、文章だけよりもユーザーが読みやすくなることを知っておいてください。
Point!まとめのところでも記載した、箇条書きも便利です。現にこの記事でも、プロットとは?を説明するのに箇条書きにしています。
長くなりそうな時は一文にするよりも、縦に箇条書きした方がスッキリして目を通しやすくなりますね。
また場合によってはExcelなどで作成した表も活用できます。テーマによって使い分けしてください。
ポイント⑤オリジナル/専門性を意識して取り入れる
答えが1つしかないようなテーマなら別ですが、なるべくオリジナルの情報も記事に取り入れるようにしてください。
オリジナリティがある記事は品質が高く専門性が高い記事だとGoogleに評価されて、上位表示される可能性が大幅にアップします。
仮に上位表示されているサイトにすべて同じことしか書かれていなければ、ユーザーは満足しません。だからGoogleはオリジナルの記事を上位表示させるのです。
プロット作成時の注意点
最後にプロット作成時に注意して欲しいことを、3つまとめました。
他のコンテンツをコピペしない
プロット作成手順で他の競合サイトを確認・分析すると言いましたが、コピペ(コピーアンドペースト)は論外です。著作権侵害に該当し、最悪の場合は訴えられる可能性があります。
記事が完成した後は、CopyContentDetectorを活用してチェックしてください。
専門用語はできるだけ使わない
ユーザーにとって読みやすい・分かりやすい記事には、専門用語があまり使われていません。使われていたとしても、Wikipediaなどの引用元を載せたりとそれぞれ工夫しています。
前述した専門性=専門用語を使用することでは無いので、誤解しないようにしてくださいね。無理に難しい言葉を使うのはNGということです。
的確な言い回しで記載し、曖昧な表現は避ける
専門用語を使わないことを意識し過ぎて曖昧な表現になると、逆に分かりづらいので注意してください。
「専門用語は避けたい、でも別の言い回しが無いか?」という場合に、連想類語辞典が役立ちます。
参照:連想類語辞典
検索窓に他の言い回しが無いか知りたい言葉を入れるだけで、関連語・連想させる言葉がたくさん表示されます。
コンテンツに合った適確なワードをチョイスして、曖昧な表現は避けましょう。
別のサイトに載せるけど同じ内容の記事を書く必要がある‥という場合にも活用してください。
まとめ
プロット作成は、Googleで上位表示させてユーザーに読んでもらうために必要な作業です。
今すぐ完璧に全部取り入れるのは難しいですが、「ユーザー目線に立つこと」を忘れないように意識して作ることで、おのずとGoogleにも評価されます。
きちんとしたプロット作成が、高品質の記事への道。この記事を参考にしつつ、まずは1ステップずつ取り入れて作成してみてください。
関連ページ:SEOライティング記事構成の作り方と全体の流れ